和歌山市新堀東の武友正修さん(75)の初めてのパステル画個展が15日まで、県民文化会館特設展示室で開かれている。
武友さんは広告の企画・制作事務所を立ち上げ、45年間地方広告に携わってきた。7年前に独学で絵画を始め、公募展での入賞歴もある。
個展のテーマは「自然と営みへのオマージュ」。町工場やそこで働く人たち、身の回りにある何気ない風景など約50点が並んでいる。
工場が連なる和歌川沿いの風景を、歩くように描いた連作をはじめ、和歌山電鐵貴志川線伊太祈曽駅の車庫、県立近代美術館の前庭などを、強さと優しさを併せ持つパステルで表現。仕事に汗を流すとび職人や、公園で見掛けた女の子など、人物に焦点を当てた詩情あふれる作品も並んでいる。
絵は7年前から毎日欠かさずスケッチブックに描きためており、武友さんは「どんな場所でも、そこが好きになれば絵になる。この中の作品を一つでも二つでも、気に入ってもらえればうれしいですね」と話している。午前9時から午後5時(最終日のみ4時)。