和歌山市紀三井寺の宮嵜朋子さん(72)の初の日本画個展が10日から15日まで、同市湊通丁北のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれる。
宮嵜さんは日本美術院院友。県展、和歌山市展招待作家。「25年間ただひたすらに描き続けてきました。精いっぱいの表現を一度皆さんに見ていただき、感想をいただければ」と話している。
46歳の頃、成人学校で日本画の清水達三さんに学び始めた。平成8年に春の院展に初出品し初入選、以降10回入選。12年に院展初入選、以降5回の入選を重ねている。
「日本画の知識もほとんどないままに始め、先生にどんどんと扉を開き導いていただきました」
一から学び直そうと、60歳で京都造形芸術大学の通信教育を受講し、修了。70歳まで仕事を続けていたため、最近になりやっとゆったりとした時間が持てるようになったという。
今展では春の院展出品作をはじめ、花や風景、人物などを描いた50号までの小品など30点を出品。宮嵜さんは「日本画で言えば25年の画歴はまだ山のふもとですが、個展を一つの区切りに再出発したいですね」とにこやかに話している。
午前10時から午後6時まで。問い合わせは同ギャラリー(℡073・436・1200)。