第25回和歌山弁俳句・川柳大会(和歌山新報社主催)の表彰式が2日、和歌山市福町の本社で行われ、新報賞に輝いた立花令子さんら4人に津村周社長から表彰状と副賞が贈られた。【入賞作品は既報】
津村社長は「その土地にしかない言葉というのは、住んでいる人が受け継いでいく文化。大会を通して和歌山弁を広め、『和歌山っておもしろい』と思っていただければという思いがある。それには皆さまからの応募が大変ありがたい。これからもよろしくお願いします」とあいさつ。選考委員を代表して和歌山信愛女子短期大学の三浦雅樹准教授が「自分たちの地元の言葉を愛すること、郷土愛が町やみんなの心を豊かにしていく。大会の目的は続けていくこと。どうかぜひ広めていただき、長く続けていきましょう」と呼び掛けた。
表彰式後には入賞者と選考委員らが入賞作品について話し合った。
「村ひとつおぼれちゃあるで曼珠沙華」で新報賞の立花さんは「桃山町の出身。(実家のある)山の中に曼珠沙華が一面に咲いているのを詠んだ」。「はよしよらどころ行こらと蝉ほたえ」で準新報賞を受賞した竹中由夏さんは「テンポも語呂合わせも良くポンと思いついた。和歌山弁はテンポがいいのだと分かった」と話した。
「お月見やおりがみうさぎ目ぇかいた」で奨励賞の小学生、橋栞ちゃんは「ピンクの折り紙でウサギを折ったのを句にした」と実体験を伝え、「美しなおまんとちごて景色やで」で奨励賞の小栗敏江さんは「旅に行った時にそんな感じで言って盛り上がるかなと思いながら」と想定した場面を説明した。