ベートーベンの交響曲第九番をオーケストラと歌い、年の瀬を飾る「歓喜の大合唱・第九」の演奏会(21日、県民文化会館大ホール)に向け、和歌山県第九合唱団(山本光子団長)の練習も最後の追い込みを迎えている。
4日に和歌山市三沢町の中央コミュニティセンターで、本番指揮者の大友直人さん(56)を迎えた合同練習があった。
和歌山の「第九」はことしで42回目。大友さんは京都市交響楽団桂冠指揮者で、日本を代表する指揮者の一人。同合唱団との共演は3年ぶり3回目となる。
団員は小学5年生から80代まで130人。ことしは紀の川市で活躍する合唱団「ささゆり」のメンバーも加わり、ハーモニーに一層磨きが掛かっている。8月から30回近い練習を重ねてきた。
大友さんは各パートを丁寧に指導。「音程の精度を上げて」「リラックスして自信を持って歌って」などとアドバイスすると、団員たちは美しい歌声を響かせていた。
山本団長(75)は「ことしは国内で天災が続き、国際情勢も不安定なニュースがありました。130人が心を一つに、平和への願いを込めて歌いたい」と意気込んでいた。
午後2時半開演。チケットはA席4500円など。チケットは県民文化会館などで取り扱っている。問い合わせは和歌山音楽愛好会フォルテ(℡073・422・4225)。