任期満了に伴う知事選で3選を果たした仁坂吉伸氏が投開票から一夜明けた1日、県庁に登庁。2期目の任期満了は12月16日だが、事実上3期目の県政運営をスタートさせた。
仁坂知事は午前9時20分過ぎ、公用車で県庁に到着。玄関前では職員ら約300人が拍手で出迎えた。女性職員から花束を受け取った仁坂知事は「選挙戦は長かったが、皆さんの働きで県政は評価されていると感じた。1回目は『さぁ、仕事だ』、2回目は『また仕事だ』と言ったが、3回目は『またまた仕事だ』で、頑張っていきたい」とあいさつした。
その後の記者会見では「県内各地で受けた温かい励ましを県政への期待と受け止め、決意を新たにしている」と意欲。投票率が39・65%と低かったことについては「今回はみんなに温かく迎えられて、戦いという感じではなかった。『投票に行かなくてもいいんじゃないか』という気持ちが強くなり過ぎたのでは」と分析し「もっとたくさんの人に支持されているはずだと考え、自信を持って早急に課題を解決できるよう努力したい」と話した。
3期目の重要課題については、雇用創出、防災対策の強化、インフラ整備、国体成功などを挙げ「特に地方、中山間地域が元気が出る政策を実現させたい」と、移住交流政策などに一層力を注ぐとした。
また、これまであまり手をつけていなかったという都市再生に強い意欲を示し「和歌山市の中心部のにぎわい創出や高齢者ビジネスの誘致など、県としても市を後押ししてやっていく。期待してもらっていい」と話した。