高円宮賜杯第33回全日本学童軟式野球大会・マクドナルドトーナメント和歌山県大会が18、 19の2日間にわたって白浜町の白浜球場等で開かれ、 海南海草代表の加茂仲良しが初優勝を飾った。 決勝の打田サザンナイツ (那賀) 戦は劇的なサヨナラ。 8月6日から東京の明治神宮球場で始まる全国大会に出場する。
県内8支部の代表16チームがトーナメントで熱戦を繰り広げ、 加茂仲良しは初戦の田鶴 (有田) を4―0、 2回戦の西貴志ドリームズ (那賀) を7―3、 準決勝の南白浜 (西牟婁) を4―1。 3試合で森本、 吉川、 阪井が2本ずつ、 井口武威1本の計7本塁打を放ち、 森本、 井口武威のバッテリーが1試合ずつ交互に投げ抜き勝ち上がった。
◇決勝
TEAM | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
打田サザンナイツ | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 |
加茂仲良し | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2x | 3 |
決勝は初回に無死一、 三塁から井口武威のスクイズで1点を先制したが、 追加点を奪えないまま4回に相手主砲に逆転2ラン。 1点ビハインドで迎えた最終回にドラマが待っていた。 先頭の吉川が左前安打で出塁すると、 続く代打・山中晴斗のバントが相手の野選を誘って一、 二塁。 2死後、 絶体絶命の場面で9番・橋本が左中間への適時打を放って同点に追い付いた。 なおも一、 三塁で山本三四郎の打球は三塁手の頭上を越えて左前へ。 三走・岩淵が生還し、 歓喜の瞬間が訪れた。
先発・井口武威は打たせて取る投球で3安打完投。 一発を浴びて以降も打線の奮起を信じて粘投を続け、 バックも無失策で応え流れを呼び込んだ。 西岡順司監督は 「初戦の勝利で一層チームがまとまり、 特に精神面で一気に強くなった。 バッテリーを中心にしたチームワークでの勝利。 決勝のサヨナラ打は選手たちの絶対に勝つという強い気持ちがあったから」 とナインをたたえて大喜び。 全国大会へ 「うちは守りのチーム。 少ないチャンスを確実に得点につなげ、 接戦で勝てるよう粘り強く戦いたい。 県代表として他のチームのためにも一つでも多く勝ち進みたい」と闘志を燃やしていた。
全国大会は8月6日から7日間、各都道府県の代表51チームが出場して開催される。加茂仲良しのメンバーは次の皆さん。
代表者=吉川暢宏▽監督=西岡順司▽コーチ=森本晃高、吉田博紀▽主将=井口武威▽選手=森本晃太朗、吉川颯太、山中晴斗、阪井盛寛、山本三四郎、岩淵弘登、山﨑光翔、中尾悠利、森正義、橋本淳己、木下華恋、西岡亮汰、冷水秀輔、坂口直杜、山本信之介、東尾一輝、森下翔平、吉田隼大、岡本大誠、山中もあな、杖村優斗、峯秀太、井口紗枝