和歌山市出身で、石川県能美市で作陶する岡本有司さん(54)と、岡本圭弘さん(86)親子による陶芸と絵画の2人展が3日まで、和歌山市湊通丁南のギャラリー白石で開かれている。
有司さんのオブジェや花器、茶わんや皿などの陶芸作品約50点をメーンに、圭弘さんの鉛筆や水彩、クレパスの裸婦のデッサン約20点を展示。会場には互いを引き立て合うように作品が並んでいる。
有司さんは武蔵野美術短期大学を卒業後、石川県立九谷焼技術研修所で九谷焼を学んだ。石川県デザイン展知事賞、いしかわの工芸百選優秀賞など、多数の受賞歴がある。
作品はドーナツ型や細長い扇に近いオブジェなど、独創的。色彩も白や桃色などのシンプルなものから、虹色のしまやマーブル模様まで、アート性に富んでいる。
有司さんは「伝統的なものばかりでは面白くないので、意図せず偶然できた模様や形の面白さを大切にしています。気軽に楽しんでもらえたら」と話している。
午前10時から午後6時(最終日は5時まで)。問い合わせは同ギャラリー(℡073・425・4634)。