子どもの無病息災を願う、山路王子神社(海南市下津町市坪、上田今朝男宮司)の泣き相撲(奉納花相撲)が12日、同神社で行われ、生後4カ月から3歳までの赤ちゃん約140人が、元気いっぱいに泣き声を響かせた。
同神社の秋祭りの伝統行事。400年以上前から続けられており、県の無形文化財に指定されている。泣き相撲では、清められた土俵の土に赤ちゃんの背中を付けることで健康に丈夫に育つと伝えられている。
ことしも、はちまきや赤いまわしを締めた赤ちゃん2人ずつが、氏子に抱かれて土俵入り。背中に土を付けられるなどの取り組みが始まると、ほとんどの赤ちゃんが大泣きし、元気な声が上がると見物人らは「よっしゃ、泣いた泣いた!おっきく育つぞ!」などと声を掛けたり、拍手をしたりして盛り上がっていた。
参加した栗本修佑君(1歳7カ月)の母、奈都美さん(28)は「けがや大きな病気もせず、成長してほしいですね」と願いを込めた。