自動販売機に無料で利用できる公衆無線LANを装備した「Wi―Fi機能付き自動販売機」の実用化県内第1号機が、和歌山電鐵㈱(小嶋光信社長)貴志川線の伊太祈曽駅と貴志駅の構内に設置された。
県が進める、外国人観光客向けの無料Wi―Fi環境整備プロジェクトの一環。自動販売機の設置・管理をするセンゴクベンダー㈱(仙石康盛代表取締役)と、NTT西日本和歌山支店(中澤輝仁支店長)が開発し、6月から市観光案内所で試験運用を進めてきた。
両者によると、日本を訪れた外国人旅行者へのアンケートで、不便に感じたことの1位がWi―Fi環境の未整備だという。和歌山電鐵では増加傾向にある外国人観光客に快適に情報収集や発信をしてもらおうと、両者の協力を得て設置を決めた。
自動販売機から半径約30㍍の範囲であればネット接続が1回15分、一日最大60分まで無料になる。 9日には伊太祈曽駅で稼働開始セレモニーがあり、同駅スーパー駅長のニタマが飲料の自販機の開始ボタンをスイッチオン。早速タブレット端末を使い、つながりやすさを確認していた。
和歌山電鐵は「たまやニタマと撮影した写真をぜひフェイスブックなどネット上で発信してほしい。県内の観光情報の入手にも役立ててもらえれば」と期待していた。