8月10日に実施された和歌山市長選で、選挙期間中、一部の公民館が休館日だとして立候補者の個人演説会場に使用できなかったことについて、市選挙管理委員会の川端正展委員長は9月30日の市議会本会議で「個人演説会の重要性からみると不適切だった」と陳謝した。松井紀博議員(絆クラブ)の一般質問に答えた。
川端委員長は「事前に各施設管理者に休館日における開館について依頼していたが、一部の施設でそれが徹底されていなかった」とし、今後について「施設所管課の協力を得ながら徹底する」と改善の意向を示した。
また、台風接近のため投票日前に、安全面に配慮してポスター掲示板を全て撤去したものの、移設措置などが取られなかったことについても「代替措置の十分な議論がなかった。深く反省している」とし、「今後は、市民の生命に危険を及ぼす事象が生じた場合、掲示板を設置する上で、安全な場所の選定を行い、移設することも含め、公平性を図りながら、候補者の情報伝達手段の確保に努めていく」と答弁した。