電卓計算の技能を競う、ICA国際電卓協会主催の「国際電卓技能競技全国大会」(東京都、8月24日)で、和歌山市西庄の西正人さん(20)が全4種目を合わせた総合得点で見事1位となり、電卓〝日本一〟の栄冠を手にした。正人さんは「自分の力を十分に出すことができて、大会に満足している」と笑顔。また双子で兄の永人(ひさと)さん(20)が2位、姉の春香さん(26)が3位と、3きょうだいそろって入賞を果たした。
正人さんが出場した高校・一般の部には全国各支部の代表14人が出場。個人総合▽読み上げ算▽特殊計算(連続や割合など)▽応用電卓計算――の4種目があり、正人さんは特殊計算と応用計算で優勝した。
小学2年生から自宅近くの江川珠算塾(江川正博代表)に通い、4年生から電卓を始めた。県立和歌山商業高校を卒業し、桃山学院大学に進学。現在も講義を受けた後、週3回は教室に通っている。同協会認定の電卓検定は10段、日本電卓技能検定協会の電卓検定は範士10段を取得している他、珠算、暗算ともに5段を有している。
昨年大会では永人さんが日本一となり、同塾にとっては2連覇。江川代表(64)は「西きょうだいは全国でも恐れられている存在。3人とも成長が著しく、よくここまで続けてくれている」と労った。正人さんは「きょうだいでも、大会ではライバル。来年の大会でも今回の自分の得点を上回り、日本一を目指したい」と連覇に意欲を見せた。
「連覇を目指す」と西さん