日本ジオパーク委員会は28日、「南紀熊野」地域を日本ジオパークに認定した。今回は3月に応募があった全国6地域の審査を行い、3地域を認定。これで日本ジオパークは36地域になった。
ジオパークはジオ(地球)に親しみ、ジオを楽しむ旅「ジオツーリズム」を楽しむ場所。世界中に認定地域があり、国内では同委員会が審査、認定する。
南紀熊野ジオパークは、紀南9市町村(新宮、白浜、上富田、すさみ、那智勝浦、太地、古座川、北山、串本)をエリアとし、橋杭岩など102カ所の見どころ「ジオサイト」がある。認定に向けては、平成25年2月から産学官による推進協議会を立ち上げて活動してきており、先月、委員会による現地調査があった。
仁坂吉伸知事は「大地に育まれた南紀熊野の自然や文化の素晴らしさと、これらの地域資源を生かした地域の活動が日本ジオパークにふさわしいと評価された。南紀熊野地域の一層の活性化を図るとともに、早期に世界ジオパークの仲間入りができるよう取り組んでいく」とコメントしている。
来月27日の日本ジオパークネットワーク全国大会(長野県)で認定式が行われる。推進協議会では今後、世界ジオパークの認定に向け、説明板の設置、ホームページの拡充と多言語対応など、認定条件の整備に取り組んでいく。