手本を見ずに制限時間内に席書きする「全国書写書道総合大会・学生書写書道展席書の部」の和歌山地区席書大会が23日、和歌山市の東部コミュニティセンターで開かれ、県内の書道教室に通う小中高生39人が筆を振るった。
日本書字文化協会(大平恵理代表理事・会長)が主催し、全国20カ所で地区大会を実施。それぞれの作品は大会事務局で審査され、各賞が決定する。
会場に集まった子どもたちは、床に書道用具を一式並べ、書きやすい体勢を整えたり、練習したりして準備。開始の合図が出ると、緊迫した空気が張りつめる中、慎重に筆を運んだ。
終了すると、子どもたちは一人ひとり作品を手に、「ドキドキしました」「練習より書けたと思います」などきょうの出来栄えを発表した。
和歌山地区席書大会の運営委員長で、和歌山市加納に書道教室を構える美濃溪梅さんは「デジタルの時代でも、書は日本人の心に染みるもの。子どもたちに書の心を根付かせられるような指導をしていきたいですね」と話していた。