県は21日、職員の酒気帯び運転、供応接待など不祥事4件について処分したと発表した。同日、担当課長らがそれぞれ会見し、陳謝した。
酒気帯び運転 同日付で施設調整課の男性主任(44)を停職6カ月の懲戒処分とした。
県によると、主任は今月8日午後7時半ごろから10時ごろ、和歌山市内の飲食店で、県職員計6人で飲酒。翌午前1時半ごろ、かつらぎ町の自宅に帰るため自家用車を運転して市内のコインパーキングを出発。2時ごろ、紀の川市名手小北の交差点付近で巡回中のパトカーに停止命令を受け、酒気帯び運転で検挙された。交差点で信号が青に変わっていないのに発進したため止められたという。
決済受けず知事印押す 21日付で海草振興局建設部海南工事事務所の男性主査(54)を減給(10分の1)1カ月の懲戒処分。管理監督責任で平成24年度の同事務所長と同事務所次長を訓告とした。
県によると、主査は23年度から県が管理する国道424号の交差点拡幅工事に伴う用地買収などを担当。移転補償対象の建物の所有者と交わす契約書に知事印、物件調書に同部長印をそれぞれ決済を受けずに押して交付した。建物の所有者に「早く契約書が欲しい」と言われ、事務所の押印台にあった印を勝手に使ったという。
スナックで接待受ける 21日付で企業振興課の男性主査(41)を戒告処分。24年度の同課長に厳重注意した。
県によると、県内企業の海外展示会への出展事業などを担当する主査は25年3月14日、和歌山市内のスナックで飲食した費用約3万5000円の支払いを、利害関係のある団体役員にさせた。ことし7月、県の関係者から県に通報があり、ヒアリングして発覚した。
消防学校いじめ問題で 20日付で県消防学校の男性校長事務取扱(59)を訓告処分とした。同校内で発生し、先月発覚した消防士によるいじめ問題の管理監督責任。
県は「県民の皆さまに深くおわび申し上げます。今後二度と発生しないよう県職員としての自覚高揚に努め、信頼を得られるよう努力します」としている。