クラトキボクシングジム(和歌山市園部)から、そろって日本チャンピオンを目指している角谷(すみや)3兄弟が今月、神戸市と大阪市で行われる試合に臨み、活躍が期待されている。同ジムの角田浩崇トレーナー(43)は「3人ともセンスがある。将来が楽しみな期待のホープです」と太鼓判を押す。
長男の晃一(26)、次男の優(25)、双子で3男の亮(25)はことし春、そろってプロテストに合格した。それまでは、総合格闘技のリングでそれぞれ10戦ほど経験している。ボクシングの世界に舞台を移してからは、格闘技経験を生かし、すぐに頭角を現した。
晃一と亮は今戦が2試合目。晃一は初戦で13戦経験のベテラン選手と対戦。試合には敗れたものの、互角に争うなどその実力を見せつけた。亮は、4月23日に大阪城ホールで行われた元世界チャンピオンの長谷川穂積(真正)の前座でデビュー戦を飾った。1万5000人が入った会場で、見事勝利し、勢いに乗る。デビュー戦の優は、調整も万全で勝利が期待されている。
長男の晃一は「みんな仕事をしながらのボクシングですが、まずは、そろって日本ランキング登録目指して頑張ります」と話している。
試合日程は、晃一、優が22日、神戸市民体育館で。亮が31日、淀川区民センターで。