和歌山市三葛の洋画家、中尾安希さん(73)が、同市紀三井寺の県立医科大学付属病院に100号(縦約100㌢×横約160㌢)の油彩画「和歌の浦」を寄贈した。
油彩画は約20年前に手掛けたもの。夏の昼間、妹背山から臨んだ和歌の浦を描き、片男波から浜の宮まで続く山や海、夏空が優しい色彩で表現されている。
これまで自宅で保管していたが、和歌の浦一体を描いた絵をこのままにしておくのは惜しいと、寄贈先を探していた。ことし、同病院が現在の紀三井寺に移転して15年を迎えたということもあり、贈ることになった。同病院3階の廊下に飾られるという。
中尾さんは「和歌の浦を目の前に見る病院です。この絵にふさわしい場所と喜んでいます。絵を通して皆さんに癒やしを感じてもらえればうれしい」と話している。