「夏目漱石・記念年実行委員会in和歌山」が15、16の両日、和歌山市で開かれ、鎌倉、東京、熊本などから集まった委員ら15人が漱石の句碑見学などで交流した。
句碑は、社会福祉法人わかうら会の土山憲一郎理事長が、平成14年に開設したケアハウスわかうら園(和歌山市田野)の敷地に建立したもの。漱石が明治44年に来県したときに詠んだ句「涼しさや 蚊帳の中より 和歌の浦」が刻まれている。
土山理事長は句碑について、和歌浦の青石で作ったこと、形は和歌山の海の波を表現したことなどを紹介し、参加者はそのこだわりに感心していた。
委員会は、平成28年の漱石没後100年、翌29年の生誕150周年を盛り上げようと発足。各地で会議を開いており、今回初めて和歌山で開いた。参加者は会議後、和歌浦の玉津島神社や紀州東照宮を見学し、懇親会で親睦を深め、16日は県立図書館で「漱石と和歌山シンポジウム」を開いた。