和歌山市紀三井寺の紀三井寺ガーデンホテルはやし第5駐車場で16と17の両日、名草地区が一体となった初の夏祭りが開かれる。来年の和歌山国体に向け、地元で団結し観光地・紀三井寺を盛り上げていこうと、自治会や婦人会らでつくる名草地域活性協議会が主催。2年前に復活した地域の踊り「紀三井寺音頭」を柱に、メンバーは「国体をきっかけに地域の絆を一層深め、おもてなしの心で観光客を迎え入れる機運を高めたい」と意気込んでいる。
祭りは紀三井寺、三葛、内原、布引、毛見の5つの地域が共同で開催。
紀三井寺音頭は、戦後に盆踊りなどで歌われていたが途絶え、2年前、約60年ぶりに紀三井寺観光協会が中心となり復活させた。同市の歌謡指導者の神保和彦さんが現代風に編曲し、踊りの振り付けは曲谷松子さんが担当した。
祭りに向け、約2カ月前から地元有志が熱心に練習を重ねてきた。地区内には国体メーン会場もあることから、PRへ団結ムードも高まっているという。
祭りは午後6時に子どものカラオケ大会でスタート。7時からは参加型の歌と盆踊り。ぶんだら節、炭坑節、河内音頭などに続き、神保さん、同市出身の歌手、山口智世(さとよ)さんの歌唱で、紀三井寺音頭を披露する。
名草地区連合自治会長で、協議会の会長を務める山本敞さん(72)は「地域外の踊りがお好きな方の参加も大歓迎です。子どもからお年寄りまで一つの輪になり、次の世代へ郷土の文化を引き継いでいければ」と話している。
2日とも祭りの内容はほぼ同じだが、17日には、よさこい踊りのチームも参加。駐車場が少ないため、車で来場の場合は近くのパーキングの利用を呼び掛けている。問い合わせは世話人代表の池下さん(℡090・1678・5051)。