紀の川市貴志川町北の民家で、5㍍50㌢まで伸びた1本のサボテンが可憐な花を咲かせ、見る人を驚かせている。
育てているのは、岡野正さん(63)。今は亡き父の政次さんが30年ほど前に植え、今まで大事に育ててきた。品種は、トゲナシハシラサボテン。ここまで大きくなると、自然のままでは折れてしまうため、柱で支えている。昨年には、上部が折れてしまったが、1年で1・5㍍ほど成長するなど、まだ強い生命力を見せている。ことしは特に多くの蕾(つぼみ)を付け、夜の間に花を咲かせているという。
岡野さんは「枯らさないように冬には霜から守るために新聞を巻いたりして大切に育てています。これからもきれいな花を咲かせ続けてほしいですね」とにっこり。