「街燈の前にたたずむ女性、夕方の冷気を感じたのでしょうか、ショールを羽織る一瞬をとらえた良き作品。色調もよく市長賞にふさわしい秀作である」と評価された。
30代で絵を数年間習い、3年ほど前に絵を再開。春には院展への初出品で入選を果たした安藤さん。「日本画は昼間に重ねた色が、翌朝になると変化していて面白いんですよ」とにっこり。
少し肌寒い春先の夕暮れ、三女をモデルに、ショールを羽織る何気ないしぐさの一瞬の美しさを絵に込めた。
「人物は描くうちに心が入り、愛おしくなってきます。人の表情はなかなか難しいですが、これからも心の雰囲気を表現できたら」と話している。