今にも動き出しそうな野生動物たち。よく見ると…ん、新聞紙!?
“新聞紙彫刻”を紹介する「野生の生きものたち展」が17日まで、和歌山市駅ビル内、高島屋和歌山店の特設会場で開かれている。
「龍神グルメとアートフェア」の一環。手掛けるのは龍神村の造形作家・溝端秀章さん(62)。泳ぐように浮かぶ2・3㍍のアシカをはじめ、タヌキや野ウサギ、コウノトリなど約30点が並ぶ。
作品は針金で骨格を作り、ひも状に編んだり、丸めた新聞紙を巻き付けるなどして立体的に形づくる。溝端さんは「全て実物大。できる限り本物に近づけたい」と話す。
キツネのふんわりとした尾や、足の肉付きなどもリアルに表現され、溝端さんは「野生動物が絶滅の危機にさらされないよう、命の大切さを伝えられたら。子どもたちにも、身近な新聞紙でできる造形の面白さにふれてもらいたい」と話している。
14、15の両日午後2時からは、新聞紙で動物を作るワークショップを開催。各日先着5人。材料費1620円。問い合わせは高島屋(℡073・432・1101)へ。