和歌山市の水彩画家、志磨隆さん(71)が9日、同市和歌浦南の和歌の浦アート・キューブに、同施設をモチーフに描いた絵画を寄贈した。
作品はB2サイズ(約50㌢×70㌢)。淡く柔らかなタッチで、和歌浦小学校の約20人の子どもたちが、アート・キューブの代表的な建物を背景に、芝生の上で楽しそうに大縄跳びをする姿が生き生きと描かれている。
志磨さんが約6年前に和歌山の子どもをテーマに描いた作品の一つ。当時同小学校にも寄贈した作品の原画で、当初の作品に少し筆を加えて先日完成させた。
志磨さんは同所でデッサン教室を開くなどの縁があり、「この絵は、やはりここにあるのが一番。大きくなった子どもたちにも懐かしく見てもらえれば」と笑顔で話す。
絵は、事務所内で来館者からも目に入る一角に掲げられる予定で、同館を所管する市文化振興課の有本光博課長(57)は「風光明媚(めいび)なこの場所が、絵のような憩いの場になれば。施設をより身近に感じてもらい、利用者も増えればうれしい」と話していた。