県高校総体アーチェリー競技の部は5月31日、1日の両日、和歌山市の河西緩衝緑地公園アーチェリー場で行われ、団体戦で紀の川市の県立貴志川高校が男女アベック優勝を飾った。同校は8月に千葉で開かれる全国大会の出場切符を獲得。団体戦のメンバーは個人戦の出場も決めており、大舞台での活躍に期待も膨らむ。
大会には県内の3校が出場。団体戦は男女ともに各校上位3選手の総得点で順位を競った。
競技では決められた時間内に計72射(満点は720点)を行う。70㍍離れた位置から的を狙い、的の中心は10点、中心から外側へ外れるほど点数は下がっていく。
男子は倉矢知明君(17)が641点、谷幸太郎君(16)が603点、岡野太至君(18)が601点で、いずれの選手も600点越えを記録。合計1845点で快勝した。
女子は日裏楓さん(17)が520点、西山舞さん(16)が509点、角田絢季さん(同)が450点をマークし、トータル1479点。2位以下に大差を付けて圧勝した。
アーチェリーはメンタル面が勝敗を大きく左右する。特に接戦の試合になると、一つのミスが致命的となり、集中力が重要な競技だ。選手たちは「ミスを続けてしないこと」と全国大会で上位進出するためのポイントを分析。8月までに、一層のスキルアップとチームワークの強化を図っていくという。
男子は2年連続、女子は13年ぶりの出場となる。これまでに総体の団体戦で入賞したことはないが、男子が記録した県総体の1845点なら、上位入賞は十分に狙える。メンバーは「県の代表として恥ずかしくない試合をしたい。入賞を最低ラインに優勝を目指す」と意気込んでいる。