耐震補強工事、防災設備の更新のため昨年10月から休館していた、和歌山市立こども科学館(同市寄合町、岩橋秀幸館長)が今月、リニューアルオープンした。強い地震に耐えられるよう、新たに鉄筋や壁を導入。非常口を知らせる案内板などを設置した。
停電時も充電した電力で点灯する照明や、どこで火事が起こっているかが分かる受信盤も整備。また、電気と磁石の関係が学べる小学生向けのブースを新設した。既存の展示品も閉館中に修復した。
4階フロアでは、現在、国際宇宙ステーションで活動する若田光一さんの取り組みや、宇宙から見た日本の写真などを紹介する特別展「国際宇宙ステーション」を開催。洗濯やトイレなど、宇宙生活の疑問も分かりやすく解説している。
プラネタリウムもリニューアルし、人気漫画・アニメ『宇宙兄弟』のスピンオフ作品「宇宙兄弟―一点のひかり」を投影している。
特別展と『宇宙兄弟』投影の期間は、ともに6月1日まで。同館の津村光則さんは「地震にも強くなり、より安心して楽しんでいただける。展示やプラネタリウムを通して宇宙飛行士に関心を持っていただけたら」と話している。
入館料は大人300円、小中学生150円、幼児無料。プラネタリウム観覧料も同額必要。問い合わせは同館(℡073・432・0002)へ。