仁坂吉伸知事(63)は6日、12月の任期満了に伴い行われる知事選に3選を目指して立候補する意向を表明した。同日の県議会本会議で、最大会派・自民党県議団の吉井和視議員の一般質問に答える形で述べた。
吉井議員は、紀伊半島大水害からの短期間での復興やインフラ整備の進展、県民の声を聞いて細かな政策を行っていることなどを挙げて仁坂県政を高く評価。「再度、県知事として出馬をしていただきたい」と3期目の立候補を促した。
仁坂知事は答弁で「県の現状はまだまだ安心できるものではない。インフラも建設途上にあり、経済も脆弱性を払拭したとは言えない」などと述べ、南海トラフ大地震への備えや紀の国わかやま国体・大会の成功に向けた取り組みに意欲を示し、「もし許されるなら、私はこれまで以上に粉骨砕身、あらん限りの力を振り絞って、わが愛するふるさと和歌山の発展のために、知事としての重責を負わせていただきたい」と表明した。
同日の県議会終了後、報道陣の取材に応じた仁坂知事は、過去2回の選挙で支援を受けた自民・公明両党に推薦を求める考えを示した。
仁坂知事は和歌山市出身。桐蔭高、東大経済学部を卒業後、昭和49年に通商産業省(当時)に入省。経済産業省局次長やブルネイ大使などを経て平成18年12月の知事選で初当選し、現在2期目。