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涼やか風鈴トンネル 27日~南海・高野山に設置

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 世界遺産・高野山の玄関口、南海電鉄高野線の極楽橋駅で27日、恒例の風鈴トンネルの設置が始まり、参拝者や観光客を涼やかに迎える。9月4日まで。(写真は南海電鉄提供)

 ことしで7回目。改札口から山上へのケーブルカー乗車口に続く約25㍍の通路の天井に、約500個の風鈴をつり下げ、涼やかな光景と音を楽しめるトンネルとなっている。

 駅構内には8月18日まで短冊の記入台を設け、訪れた乗客が願い事などを記入し、沿線の小学生や幼稚園児らが書いた短冊と合わせ、風鈴に取り付ける。短冊は約2週間ごとに交換する予定。

 また、3月に新型ケーブルカーが投入された山上の高野山駅では、7月6日から駅員が、山内の僧侶が身に着ける和服「作務衣」を着て乗降客を迎える取り組みを始める。

 ことしで13回目を迎え、8月25日までの土曜・休日とお盆期間(8月13~15日)に行う。作務衣は男性用がしもねず色(グレー系)、女性用はわかくさ色(グリーン系)。駅長はズボンと草履も着用し、他の駅員は上着のみ。同駅の夏の風物詩として親しまれている。

 南海電鉄は「ことしの夏は、新型ケーブルカーに乗って、神秘的な雰囲気が漂う納涼にぴったりな霊場・高野山へお出掛けください」と呼び掛けている。

極楽橋駅の「風鈴トンネル」(昨年)

極楽橋駅の「風鈴トンネル」(昨年)


県内企業への就職支援 124社が高校生にPR

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 高校生を対象とした企業の求人活動が7月1日に解禁されるのを前に、和歌山県内に本社や拠点のある企業124社による合同企業説明会「応募前サマー企業ガイダンス2019」が13日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールで開かれた。来年3月卒業予定の高校生、特別支援学校生約2000人が企業の採用担当者から事業内容や福利厚生などについて説明を受けた。

 県や和歌山労働局などが、県内企業の魅力を知ってもらおうと企画。製造、建設、福祉、飲食などの業種の企業が参加した。

 ホテルアバローム紀の国(同市)のブースでは、採用担当者がウエディングプランナーや宴会予約の仕事について「人間性や提案力が特に求められる」と説明。フロント業務を担当する男性社員は「お客さまからありがとうと言ってもらうためにはどうしたら良いか毎日試行錯誤しており、やりがいがある。学歴は関係ないので気軽に受けてほしい」と呼び掛けた。

 各企業の採用担当者は自社の福利厚生や不況時の雇用維持の取り組みなどをPR。「子どもが3歳になるまで育児休業を取得できる」「寮や社宅があり、自宅から通えない場合でも安心」「リーマンショックの直後は受注が落ち込み、同業他社の中には社員を解雇する会社もあったが、生産効率の改善などに努め雇用を守った。ここ10年間は業績も右肩上がりで伸びている」などと訴えていた。

 生徒たちは採用担当者の話に耳を傾けながら熱心にメモを取り、転勤の頻度や働く上での苦労などを質問していた。

採用担当者の説明に聴き入る生徒たち

採用担当者の説明に聴き入る生徒たち

加太の宝を発見・活用 7月まちづくりイベント

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 まち歩きを通して資源や魅力を発見する「まちのトレジャーハンティング」が7月27、28の両日、和歌山県和歌山市加太の市立青少年国際交流センターで開かれる。昨年リノベーションまちづくりに関する連携協定を締結した同市と南海電鉄が主催。

 参加者がグループに分かれて加太のまちを歩き、住民が気付いていない資源や魅力を発見し、活用方法を講師と共に考えるイベント。1日目は午前10時半から開会式、その後グループに分かれてまち歩きや資料作成などトレジャーハンティングを行い、2日目に報告・提案を行う。

 イベントを統括運営する「ハンター使い」には㈱ブルースタジオの大島芳彦さん、グループ担当講師のトレジャーハンターには㈱ワークヴィジョンズの西村浩さん、設計事務所スタジオ・アンモナイツの瀬川翠さん、㈱水辺総研の岩本唯史さん、サブトレジャーハンターには㈱sasquatchの小川貴央さん、art home FURARIの佐竹幸さん、proyect g oficinaの源じろうさんが参加。2日目の報告会とトークライブには㈱スピークの林厚見さんがゲストスピーカーとして講評する。

 定員24人(3ユニット)。参加者は両日パーティーに参加することが条件。施設の利用料金とパーティー参加費が必要で市内在住の人は1万160円、市外の人は1万1780円。交通費、昼食代は各自で負担。パソコン、デジカメ、筆記具持参。ポケットWi―fiもあれば持参。申し込みはリリリリノベーション(https://re-re-re-renovation.jp/schools/th_kada)から。6月30日締め切り。

 2日目午後3時からの報告会、トークライブは観覧無料。事前申し込み不要で先着150人。観覧した人はその後のクロージングパーティーにも参加できる。会費4000円。申し込みは名前、電話番号を記入してメールかファクスでリノベーションわかやま事務局(℡、FAX073・425・8583、メールrenov.waka@gmail.com)まで。7月21日締め切り。問い合わせは同事務局。

過去のトレジャーハンティング報告会(南海電鉄提供)

過去のトレジャーハンティング報告会(南海電鉄提供)

はだし感覚の5本指シューズ 県内に初の専門店

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 外反母趾や偏平足、浮き指といった足のトラブルは、靴を履いている現代人の多くが抱える悩みではないでしょうか。今回はそれらの悩みの解消を手助けをしてくれる靴「ビブラムファイブフィンガーズ」をご紹介します。

 その名の通り、靴の先端が5本指に分かれ、はだしに近い感覚で履ける「ビブラムファイブフィンガーズ」。

 和歌山市島崎町にあるTante Grazie(タンテグラッツェ)は、和歌山県内で初めて専門店として「ビブラムファイブフィンガーズ」の取り扱いを始めました。

 同店代表の高橋孝一さん(56)は、石材の加工や施工を行う石工(いしく)職人で、仕事柄、重い石を運び、無理な体勢の作業も多く、若い頃から腰痛に悩まされていました。治療をすれば一時的に痛みは治まるものの、根本の原因を解決しないと痛みを繰り返すと考えた高橋さんは、体の上手な使い方や歩き方の癖など、自分自身の体と向き合うようになりました。そんな時に出合ったのが、この靴でした。

 「履いたときの気持ち良さが、ちょっと敬遠しがちな見た目のインパクトを越えました」と高橋さんは笑顔で振り返ります。足先まで感覚が研ぎ澄まされたような履き心地で、毎日履くうちに歩く姿勢など、自分の体に対して意識を高く持つことができるようになったとのこと。そして、その気持ち良さや魅力をより多くの人に知ってもらいたいと思うようになり、専門店をオープンしました。

 最近では、外反母趾で悩んでいた友人から、履き始めてから症状が改善されたと喜びの報告があったといいます。

 腰痛など体の痛みや足の悩みは、日頃からの意識の持ち方で改善できるかもしれません。「姿勢や歩き方など、まずは自分の体のことを知ろうとする気持ちが大切。そのきっかけとなるのがこの“ビブラムファイブフィンガーズ”であればうれしいです」と高橋さんは話しています。

 店内にはメンズ、レディースそれぞれ20種類以上を取りそろえる他、親指だけが独立したキッズ用の“ゆび助”も用意されています。

 まずは実物を手に取って、気軽に気持ち良さを体験してみませんか。

 【Tante Grazie(タンテグラッツェ)】和歌山市島崎町1の28▽℡090・3715・5292▽土・日曜日の午前10時~午後7時のみ営業

「ぜひ履いてみてください」と高橋さん

「ぜひ履いてみてください」と高橋さん

美しい音色響く 県警音楽隊たそがれコンサート

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 和歌山県警音楽隊(森敏三楽長)による「おまわりさんの『たそがれコンサート』」が14日、和歌山市吹上の県立博物館エントランス広場で行われ、子どもから高齢者まで約250人が迫力ある演奏に聴き入った。

 音楽を通じて県民との交流を図ろうと毎年6~8月に行われる恒例行事で、ことしで48年目を迎えた。

 スピッツの「チェリー」や、人気アニメ「名探偵コナン」の主題歌、歌謡曲など10曲を披露し、息の合った音色を会場に響かせた。

 カラーガード隊がことし創設35周年を迎えたことから、愛称名を「P―WINGS(ピーウイングス)」とすることを発表。「P」は警察(ポリス)、県民(ピープル)、県特産の梅(プラム)、演技(パフォーマンス)などの頭文字と紹介し、ダンスなどで演奏に花を添えた。

 ねんりんピック紀の国わかやま2019大会テーマソング「あしたへと」の演奏では、県マスコットキャラクター「きいちゃん」が登場し、会場は大盛り上がり。開催の機運も高めた。

 訪れた同市の大岸愛子さん(16)は「どの楽器もすごく上手で驚いた。サックスが良くて勉強になりました」、同市の宇野朱華さん(16)は「とても音がきれいで引き込まれました」と笑顔だった。

 森楽長は「夏の風物詩。夕涼みをして演奏を聴いていただき、多くの人に楽しんでもらえれば」と話した。

 第2回の開催は7月12日、第3回は同月26日、第4回は8月9日、第5回は同月23日。いずれも同所で午後6時から。

迫力ある演奏を披露する県警音楽隊

迫力ある演奏を披露する県警音楽隊

交通事故後の回復描く 太田さん連載小説が本に

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 和歌山県和歌山市中之島の童話作家、太田甲子太郎(かしたろう)さん(70)が、自身の交通事故体験を基に執筆し、本紙に連載した小説『「6」からの誕生日プレゼントは生命(いのち)』を、和歌山新報社から出版した。事故から入院生活、回復まで、「6」にまつわる不思議なエピソードを交えながら展開する物語。太田さんは「思ってもみない理不尽な体験だったが、希望を捨てずにリハビリに励めば、社会生活を送れるまでになった。このつらい体験を少しでも皆さんに知ってもらえればうれしい」と話している。

 2016年6月から11月までの本紙連載に加筆し、一冊にまとめた。挿絵は「そらねこ」さん、中西瑞季さんが担当。太田さんは平成26年、66歳の誕生日でもあった6月30日の16時ごろ、市内を自転車で通行中、信号を無視して走ってきた車に衝突された。

 骨盤やろっ骨を折り、肺にも穴が開くなどの重傷を負い、気付けば集中治療室にいたという。手術は6時間かかり、全治6カ月、666号室に入院するといった、「6」に関係する出来事が多く、不思議な運命に導かれるようだったという。

 事故直後は先が見えない不安や苛立ち、焦燥感にかられる日々で「現実として受け止めなくてはと思いながらも、何度夢であってほしいと思ったか分からない」と病床での日々を振り返る。

 いつか自身の体験を文章にまとめようと、毎日の出来事を詳細に記録し、小説では、入院患者の人間模様や回復までの自身の感情の機微、心の変化などを細やかに描写。さまざまな患者と心を通わせるエピソードなども盛り込まれている。

 大変なリハビリにも耐え、奇跡とも言える回復でほぼ完治した今、昨今の交通ルールを無視した運転や、高齢者の事故にも心を痛めるという。「僕が体験したことは誰にでも起こり得ることですが、周りの人は同じような体験をしてほしくない。他人の人生を狂わすことなので、車を運転する人は交通ルールを守る意識を持ってほしい」と切に願う。

 最近は絵本の制作や作詞・作曲にも力を入れる太田さん。「僕の使命は書くこと。一度は死んだようなもので、生かされた命を大切に、前へ進んでいきたい」と話している。

 A5判、100㌻、500円(税込み)。ぶらくり丁のカフェ「ル・ボンン」や番茶屋、レモネードカフェの他、宮脇書店ロイネット和歌山店などで販売。問い合わせはメールで太田さん(daminkutsu@gmail.com)。

出版した小説を手に太田さん

出版した小説を手に太田さん

ギネス認定、大阪天満宮の催し

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前号では天満宮の祭神で、生涯「梅」を愛したとされる菅原道真の生い立ちと、梅を思いながら詠んだとされる歌を取り上げた。
天満宮の中でも大阪天満宮(大阪市北区)では観賞して楽しむ梅に加え、飲んで楽しむ梅をテーマにした催しが行われている。今週は、ことし2月に開催された「天満天神梅酒大会」を紹介したい。
ことしの天満天神梅酒大会は2月9日から11日までの3日間、大阪天満宮の境内で開催。全国の酒造メーカーが造るさまざまな梅酒やリキュールが一堂に会し、その出来栄えを競うもので2007年にスタート。毎回数百種もの銘柄が並び、各地域の梅酒を堪能できる。
梅酒を試飲するために回数券形式のチケットを購入し、目当ての梅酒があるブースで小さなカップへ酒を注いでもらう形式。境内にはテントが並び、全国の梅酒295種類が勢ぞろい。
ことしのテーマを「世界一の梅酒まつりに、なるかもしれない!」とし、「異なる梅酒の最多展示数」のギネス世界記録に挑戦。初日の2月9日、ギネス公式認定員が会場を訪れ、世界記録であることを発表。掲げられたテーマの通り「世界一の梅酒まつり」となった。
この催しの目的は、酒造メーカーや協賛企業などと連携し、数々の梅酒の存在を広めると同時に、知られていない地域性の高い魅力的な梅酒を発掘すること。加えて、周辺の天満地域の盛り上げを図り、梅酒を通した地域文化の発展を目指しているという。
紀州街道の北端に位置する大阪天満宮は、地域が一体となり梅酒の魅力を伝える発信基地。日本最大の梅の産地・和歌山も、梅と一緒に地域の味を広めていきたい。
(次田尚弘/大阪市)

6月18日付


盗撮で停職6カ月 県が男性主査を懲戒処分

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 和歌山県は17日、女性を盗撮した県税事務所の男性主査(37)を同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。

 県監察査察課によると、男性主査はことし4月25日午後6時30分ごろ、和歌山市内の路上で、駐車中の車から荷物を降ろそうとしていた知人女性のスカートの中にスマートフォンを入れ、動画で下着を撮影したとして、同29日に県迷惑防止条例違反の容疑で逮捕されており、5月28日付で和歌山簡易裁判所に起訴され、31日付で同簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。

 男性主査は同課の調べに対し、約1年前からこの女性を含む3人の女性に対して盗撮行為をしていたとし、「仕事や私生活上のストレスがあり自制心をなくしてしまった。被害者の方や周りの皆さまに多大な迷惑をかけた。深く反省している」と話しているという。罰金はすでに納付しており、再犯を防ぐためスマホのカメラ機能を使用不可能にした他、性犯罪からの更生を支援する施設に通うという。

 この日県庁で記者会見した南出明彦県税事務所長は「県民の皆さまに大変申し訳ない。研修を通じて服務規律の確保を徹底し、県民の皆さまの信頼を得られるよう指導していく」と謝罪した。

早なれ寿司人気 黒江のカフェべっちんさん

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 江戸時代、一大漆器産地として栄えた和歌山県海南市黒江の川端通りに、カフェ「べっちんさん」(中西有美店長)が誕生して約2カ月。提供している、同市特産の「早なれ寿司」を求める地域の人も多く、和風モダンな店の内装も注目を浴びている。改装された築約100年の邸宅と共に、伝統の味や漆器が県内外に発信される場として、期待がかかる。

 カフェの看板メニューは「早なれ寿司おそばセット」(1000円~(税別)で、漆器に盛られた料理が、伝統的な建築様式の広間で楽しめる。

 早なれ寿司は、1948年ごろから同市内で発売された、ササの葉で包まれたサバ寿司。職人の川端秀子さん(79)を厨房に迎え、秘伝の味を伝承している。

 「作り込んで、練り込まれたうまさがある」と、同店を企画した㈱ナカヤマ(大阪市)の中山一代表取締役(71)。舞台幕などに使用する生地、別珍(べっちん)の取り引きを手掛けていることから、店を「べっちんさん」と名付け、地域に長年愛される「早なれ」の味を次世代に継承しようと思い立った。 

 邸宅の改装は、中山社長の娘で同社の専務を務める房子さん(39)と共に「明治時代から伝わる建物の姿をできるだけ残したい」と1年半をかけて仕上げた。京都に出向いて選んだ唐紙を壁紙に使用するなどして、伝統と現代が調和するようにした。

 2人は「おいしい『早なれ』を美しい器と日本建築と共に楽しんでいただき、地域の人をはじめ、多くの人のおもてなしをしたい」と話している。

 メニューは有機栽培コーヒー、紅茶各500円などがあり、早なれ寿司1個280円(税別)は持ち帰り用予約もできる。

 午前10時から午後5時まで。水曜日定休。問い合わせは同店(℡073・488・3369)。

日本建築の広間で中山社長

日本建築の広間で中山社長

人情喜劇やバーベキュー婚活 すわん江戸村

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 エンターテインメントを楽しみながら異性と出会える婚活イベントが7月7日午後4時から、和歌山県海南市且来の劇場、㈱すわん江戸村(市川昇次郎代表)で開かれる。人情喜劇を通じた交流で交際を始めたカップルが家庭を築くことで、和歌山が活性化することを目指す。

 イベントなどを企画する「アイミール」(橋本愛美代表)が主催。20代が担う地域活性プロジェクト「紀州夢祭り」の実行委員を務めた橋本さん(30)が、祭りの運営経験を生かし昨今の和歌山の少子高齢化問題の解決を図ろうと企画した。「皆さんから頂いた愛を故郷にお返ししたいです」。 

 会場には、元松竹所属の俳優、市川さん(72)が運営し、人情喜劇の鑑賞やバーベキューが楽しめる同施設を選択。橋本さんは「お連れさんがなくてもお芝居を楽しむうちに参加者同士、打ち解けられると思います。司会者が楽しく盛り上げます」と話す。

 同施設を婚活イベントに提供するのは初めてという市川さんは「橋本さんの熱意にほだされました」とにっこり。「人情の大切さはいつの世も同じ。私の作った遊び場が皆さんのお役に立てば」と話している。

 参加費は男性5000円、女性3000円(芝居チケット代込み)。定員は各先着20人。

 バーベキュー交流後、午後6時から人情喜劇を鑑賞する。最後に成立したカップルが発表される。

 問い合わせ、申し込みはアイミール(℡050・3569・0155)。

会場入り口で橋本さん

会場入り口で橋本さん

紀三井寺の感触確認 高校野球割り当て練習

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 第101回全国高校野球選手権和歌山大会7月12日に開幕するのを前に、会場となる紀三井寺公園野球場では17日、出場校による割り当て練習が始まった。

 この日は慶風、日高中津、高野山など5校が練習。25日まで智弁和歌山や市和歌山などを除く計32校が各校1時間半ずつ練習を行う。

 「よっしゃ行くぞ」。慶風の選手たちは午前9時に勢いよくグラウンドに飛び出し、それぞれの守備位置に散った。ノックでは、外野手が外野フェンスに打球が当たった際の跳ね返りを確認。内野手はボールがどうバウンドするか目で追いながらきびきびとした動きで打球をさばいた。

 投手陣はマウンドから捕手を座らせて全力投球を繰り返し、マウンドの感触を確認。実戦形式の守備練習では、走者なし、無死1塁などさまざまな場面を想定し、走者が先の塁に進むのを防く練習を繰り返した。

 選手たちは「外野手はフェンスを怖がるな」「もっと声を出そう」「送球が高いぞ」などと互いに指摘し合い、開幕に向けて士気を高めていた。

マウンドの感触を確かめる投手陣

マウンドの感触を確かめる投手陣

浸水防止へ工事進む 住民ら七瀬排水路見学

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 台風などの豪雨の際に農業用水路があふれ、周辺の農地や住宅地が浸水する被害を軽減するため、農林水産省近畿農政局が和歌山市北東部で排水用の地下水路建設を進めている事業の工事見学会が16日、川永団地付近の六箇井水路(七瀬排水路)第2工区で開かれた。

 国営総合農地防災事業「和歌山平野地区」の一環で、紀の川流域の和歌山、紀の川、岩出3市の4306㌶を受益地域とし、総事業費456億円を投じ2014~28年度の予定で工事を進めている。

 七瀬排水路は、和歌山市里から宇田森にかけての主に県道西脇山口線の道路下に総延長約2㌔の排水専用地下水路を新設するもの。残るは川永団地の地下を通る約600㍍の第2工区となり、来年1月まで工事を行う。

 見学会は、同局和歌山平野農地防災事業所(紀の川市貴志川町)と施工業者の㈱奥村組(大阪市)が主催し、地元住民約70人が参加した。

 同事務所が事業の概要を、奥村組が工法などを説明。地下水路は、内径2㍍のコンクリート管を地上から約6㍍の深さに設置する。地表を掘って埋め戻していくのではなく、掘削機で地下を横へと掘り進み、油圧機でコンクリート管を押し込んで設置していく推進工法を採用しているため、工事に必要な面積や騒音、振動などが大きく軽減されている。

 住民らは、掘削機や油圧機など実際の資機材を前に説明を受け、人が立ったまま通ることができる巨大なコンクリート管をくぐり抜けて大きさを体感。自分たちの居住地域で行われる大規模工事への理解を深めた。

 川永団地連合自治会の南成彦会長は「大雨の時に水路が逆流して団地内に水が入って来たことが何度もあり、今回はいい工事をやってもらえてありがたい。安心して住めるように、早く完成することを期待している」と話していた。

掘削機の説明を受ける住民ら

掘削機の説明を受ける住民ら

衝撃の初回TKO 新人王の竹本が地元凱旋

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 第25回紀の国KOボクシングが16日、和歌山県和歌山市手平の和歌山ビッグウエーブで開かれ、メインイベントで登場した2018年全日本フェザー級新人王・MVPの竹本雄利選手(23)=クラトキボクシングジム=が、インドネシア同級8位のキキ・マルシアノ選手を1ラウンド2分39秒TKO勝ちで圧倒し、地元ファンに衝撃の凱旋勝利を見せつけた。

 クラトキプロモーション(同市園部、原田哲也会長)が主催し、毎年、県都を熱くするプロボクシングの興業。今回は約1150人が熱戦を体感した。

 同市出身の竹本選手は、13歳でクラトキジムに入門し、17年6月にプロデビュー。昨年12月の第65回全日本新人王決定戦でフェザー級優勝と最優秀選手賞(MVP)を獲得し、和歌山が生んだ期待のサウスポーボクサーとして注目されている。現在、日本フェザー級16位。

 新人王として地元での凱旋試合となったこの日は、58㌔契約の8回戦。1ラウンド序盤から鋭い左ボディでマルシアノ選手からダウンを奪うと、フック、ストレート、アッパーを織り交ぜたコンビネーションで相手のディフェンスを崩し、猛ラッシュでさらに2度ダウンさせ、2分39秒でTKO勝ちを決めた。

 会場は、竹本選手の強烈な打撃音が響くたびにどよめき、早すぎる勝利の瞬間は歓声に沸いた。竹本選手の戦績は9戦7勝(4KO)1敗1分となった。

 試合後、竹本選手は「メインは初めてで緊張したが、地元での試合はやりやすい。落ち着けた」と地元ファンに感謝。「地元で勝つところを見せられたのは良かったが、もうちょっと試合を経験したかった。早く終わらせすぎた」と振り返り、次の目標は24歳未満の日本ユースのタイトルを目指すと決意を語った。

 原田会長は「相手をよく見てジャブを出し、コンビネーションも使えるようになってきた。きょうはスピードも上回っていた」と試合内容を評価。「上を目指していける選手なので、急がず、一歩一歩進んでいきたい」と、年内にも日本ユース挑戦を目指すプランを話した。

デビュー戦は黒星 重量級の西田選手
 この日、クラトキジムからはもう一人、重量級の西田直史選手(29)がプロデビュー戦に挑んだ。74㌔4回戦で関涼太選手(陽光アダチ)と対戦し、果敢に攻めたが、2ラウンド53秒でTKO負けを喫した。

 その他の試合結果は次の通り。

 ◇58㌔8回戦=小坂烈(真正)【TKO2回2分14秒】アンショリ・アンハー(インドネシア)

 ◇バンタム級8回戦=池上渉(Reason郡山)【KO2回2分45秒】杉森太一(真正)

 ◇48・5㌔4回戦=川上竜希望(ミツキ)【判定2―1】木本一瑳(フォーラムスポーツ)

 ◇ライト級4回戦=戸川叡二(姫路木下)【KO1回2分34秒】浜崎隆広(仲里)

 ◇フェザー級4回戦=福永宇宙(黒潮)【判定3―0】野々口優斗(仲里)

ダウンを奪う竹本選手

ダウンを奪う竹本選手

各国独自の「食と文化」を尊重 「商業捕鯨」再開までの長い道のり

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私自身が生まれ育った故郷・和歌山県から、「代議士」として選出いただき、35年以上が経過しました。これまで、微力ながら、地元の同志の皆さまに支えられ、導いていただきながら、和歌山県が抱えるさまざまな課題に正面から取り組んでまいりました。そのひとつに捕鯨問題があります。
日本政府は昨年12月26日にもはや機能不全に陥ったIWC(国際捕鯨委員会)から脱退し、今年の7月1日より日本の排他的経済水域(EEZ)内に限り、商業捕鯨を再開する決断をくだしました。自民党の捕鯨議連会長を務めている私にとりましても、大きな前進であると政府の対応を強く支持したいと思います。
和歌山県太地町は網やモリを使って鯨を捕獲する「古式捕鯨」発祥の地であります。その歴史は約400年も前に遡り、今でも太地町の漁師の皆さまは海の大きな恵みに畏敬の念を抱きながら、先人から受け継いだ、捕鯨の伝統と文化を守り抜いてくださっています。
思い起こせば、日本が戦後から復興を遂げる時代において、食糧が十分でなかった時代に、鯨の肉は日本人の重要なタンパク源として重宝され、1960年代には「商業捕鯨」が最盛期を迎えました。学校給食で鯨の竜田揚げなどを経験された方々も数多くいらっしゃると思います。それ程に、鯨の肉は子どもたちの成長にも欠かせない食材でありました。
しかし、IWCでは1982年にごく一部の種類の鯨が減少傾向にあるという理由だけで、全ての「商業捕鯨」が一時停止に追い込まれました。私が初当選させていただいたのがその翌年でありましただけに、私の国会議員生活の始まりの時から「商業捕鯨」再開に向けた長い戦いが始まりました。
私はこの問題について、これ以上「商業捕鯨」が過去のものになれば、いずれ日本の食卓から鯨が消え、太地町をはじめとする全国の捕鯨の伝統と文化が消え去ってしまう危機感が常にありました。同じく捕鯨が盛んな山口県下関市を選挙区とする安倍晋三総理とも何度となく意見を交わしました。また国際社会に対し、日本の考えを丁寧に説明しながら理解を得る努力も積み重ねてまいりました。同時に、私たちは、他国の食と文化に対し高圧的な態度で接したり、その歴史までも否定したりすることは決して行いませんでした。しかしながら、いわれなき非難を浴びたり、太地町では実力行使を伴った妨害行為まで行われたりすることもありました。
私はどこの国にも固有の食と文化があり、それを互いに尊重し合うことは、当然であると強く主張したいと思います。しかも、捕鯨中止の間に鯨が世界的に増え、鯨が魚を捕食(水産庁によると人類の漁獲量の3倍から5倍)することによって、水産資源の減少につながっていることは専門家の指摘の通りであります。
長い長い戦いの末に、私たちはついに「商業捕鯨」再開の道を切り開くことができました。本年7月1日、北海道釧路港から太地町の船団が出港します。船員の皆さまの無事を祈りつつ、改めて今日まで400年の伝統・文化を命懸けで守って来られた、三軒一高太地町長をはじめとする、関係者の皆さまの熱意に最大限の敬意を払いたいと思います。
これからも私自身が「代議士」である限り、故郷・和歌山に寄り添いながら、地元の同志の皆さまと戦い抜くことをここに誓いたいと思います。


6月19日付

未来も心を大切に 中学生が少年メッセージ

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中学生が、思い思いのテーマで深めた思索を発表する「少年メッセージ2019」の海草地方大会が16日、和歌山県紀美野町神野市場の文化センターで開かれた。海南市や同町内9校の代表生徒らは、社会や町、幸福などについて考えたことを大きな声で堂々と発表。金賞には油谷依里さん(美里中3年)、釜中樹奈さん(海南中3年)が選ばれ、7月27日に橋本市産業文化会館(高野口町)で開かれる県大会に出場する。

テーマはさまざまで、金賞に輝いた油谷さんは「未来の社会について」を選んだ。AIやロボットの活用がますます盛んになることが予想される未来でも、自身が目指す保育士は人間でなければできない仕事だと考えており「幼児の小さな変化にも気付き、自分が育てられたように心のつながりを大切にしたいです」と話した。

「本当の自分」をテーマにした野上中学校3年の山下莉央さんは、人の話を安易に受け入れてしまいがちな自身に対し、格好良く憧れを抱く女性の姿としてスマートフォンで知った個性的なファッションを堂々と発表する女性を紹介し「人の意見に耳を傾けながら自分の意見をしっかりと持ち、学校の話し合いの時間をより楽しくし良いものにしたいです」と話していた。

参加者は次の皆さん。

油谷依里(美里中3年)▽山下莉央(野上中3年)▽榎本萌(下津第二中3年)▽吉田尚平(下津第一中3年)▽鈴木健斗(亀川中3年)▽白樫理雄(海南中3年)▽釜中樹奈(東海南中3年)▽山下大弦(海南第三中3年)▽濱野七美(巽中3年)

はきはきと発表する生徒

はきはきと発表する生徒

歌の世界を豊かに表現 岩出舞踊つどいの会

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「第17回岩出舞踊つどいの会」(石田洋子会長)が16日、岩出市総合保健福祉センターで開かれた。約300人の来場者が舞台で繰り広げられるあでやかな舞いや躍動的な踊りを鑑賞した。

チャリティーで行われる恒例の発表会。冒頭で石田会長から昨年開催の募金、8万5626円の目録が中芝正幸市長に贈られると、「大切に使わせていただきます」と礼を述べた。

舞台は花柳禄門滋さんのご祝儀舞「砂の浦」で幕明け。続いて川中美幸や美空ひばりの歌謡曲に合わせた情感豊かな舞や、長崎県や岐阜県の民踊、よさこい踊りなど多彩な表現が届けられ、会場から盛大な拍手が送られていた。

石田泉桜の芸名で「十六夜みやこどり」「一世一代」の演目で舞った石田会長は「体調を崩して約1カ月間、稽古をお休みしましたが皆さんのご支援に奮い立ちました。無事に開催でき感謝しています」と笑顔で話していた。

花柳禄門滋さんのご祝儀舞

花柳禄門滋さんのご祝儀舞

水難救助の連携を強化 和歌山市消防と海保

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本格的なレジャーシーズンを前に、水難事故での救助技術の向上と迅速な対応を図ろうと、海上保安庁と和歌山市消防局の合同潜水訓練が17日、同市加太の海域で行われた。

2014年、昨年に続いて行われ、ことしで3回目。第五管区海上保安部関西空港海上保安航空基地の機動救難士と市消防局の消防潜水隊員13人が参加。海に入れたブイを中心に隊員が円を描くように回って捜索する環状捜索と、ロープを持って水面に平行に泳いで捜索する平行捜索の訓練が行われた。

隊員は素潜りで推進や水中の視界の広さを確認した後、酸素ボンベ圧力計など装備一式を装着し、フィンを付けると海の中へ。要救助者に見立てたダミー人形の捜索を行った。消防局と海上保安庁が水中での作業中に使うサインも確認した。

市消防潜水隊員の鉄羽基樹さん(36)は「合同訓練で救助隊の連携が図れると思う。遊びに来る人には自分の泳力やお酒の飲み方、海や川を歩く人も事故に遭う可能性があるので気を付けてもらいたい」と話していた。

人形を手に水中から上がる隊員

人形を手に水中から上がる隊員

紀伊小にプール竣工 災害時は飲料水に利用

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和歌山県和歌山市弘西の市立紀伊小学校の屋外プールの竣工式が17日、同校体育館で行われ、関係者や全校児童473人、保護者らが出席して、プールの完成を祝った。災害時にはプールの水を浄化して飲み水として利用することができ、3000人約10日分の水分の確保が可能となる。

長さ25㍍のプールが5コースあり、水深は0・9㍍から1・1㍍。低学年用の小プールやプールサイドが広くなり更衣室も生まれ変わった。

式典で尾花正啓市長は「楽しみながら泳いでほしい。きれいに使っていただきプールを大事にしてほしい」と式辞。川豊校長は「プールの大きさやきれいさに驚くと思う。うれしい顔に変わると想像します。水泳の授業にしっかりと励んでください」とあいさつした。

6年1組の大橋勇仁君(11)は「プールは紀伊小学校の宝物です。素晴らしいプールを大切に使います」と喜びの言葉を述べた。翌18日にプール開きがあった。

総事業費は2億2106万6280円。設計は長尾建築設計事務所㈱(同市黒田、長尾正剛代表)、解体は㈱三﨑工業(同市加太、三宅直人代表取締役)、建築は㈱日紀建設(同市島、玉置紀博代表取締役)、設備は㈱青木工業所(同市西浜、青木保誠代表取締役)、電気は㈲白川電気工事(同市宇田森、白川法之代表取締役)が担当した。

完成したプール

完成したプール

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