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脳科学で新ビジネス LED関西で長洲さん

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経済産業省が実施する女性起業家応援プロジェクト「LED関西」のビジネスプラン発表会で、学習塾経営や教材開発を手掛ける㈱アレック(和歌山県和歌山市塩屋)の長洲有紀子代表取締役副社長(51)が県内で唯一、セミファイナリスト30人に残った。21日に大阪市内でファイナリスト10人を目指すプレゼンテーションに臨む。選出されれば、事業の支援者や地域のパートナーなど約500人の前でビジネスプランを発表し、事業発展の好機につながる。

長洲さんのビジネスプランは「人生100年時代を豊かに生きるための脳トレ・コワーキング&ラーニング・スペース」。11年間携わってきた脳科学を基に、脳が柔軟に、バランスよく機能するプログラムをはじめ、さまざまな大人の学びの機会を提供し、夢や志、目標を実現させるために「自分を磨きたい」「挑戦したい」「学びたい」「人とつながりたい」という人々のニーズを実現する場所をつくることを目指している。

「陳腐な人材育成」から「斬新な人財育成」への転換をモットーとする長洲さん。アレックはこれまでの事業で、脳科学に基づき知性と感性を持つ人間らしさを数値化する「HQ尺度」、脳がポジティブかネガティブかの傾向を測る「ココロ尺度」、認知症予防の効果が研究者から示されている脳トレーニング用パズル「セレンブレイン」などの独自開発したテスト、教材を所有している。

新事業のプランでは、培ってきた資産を活用し、利用する大人に自分の適材適所を把握してもらい、それぞれの目的に合わせて、より充実した人生を歩むための学びをサポートする。脳に良い生活の提案や起業・新規事業支援、高齢者の認知症予防、ビジネスマッチングの他、オフィスや会議室などのスペースの提供、講座、イベントの開催などを計画している。

長洲さんの事業の歩みを知り、支える中小企業診断士で㈱きのくに未来ビジネスセンター社長の岡京子さんは「長洲さんは継続できる力がとてもすごい」と信頼し、今回のビジネスプラン発表会ファイナル進出にも大いに期待している。

長洲さんは「何歳になっても脳は鍛えられる。脳がいかに状況を前向きに捉えて、人生の歩みを進めていけるかが大切になる。私が持っている力を使って、世の中のために役立ていきたい」とプラン実現へ思いは熱い。

「脳科学で社会に役立ちたい」と長洲さん㊨、岡さん

「脳科学で社会に役立ちたい」と長洲さん㊨、岡さん


良い初夢で新年を ぶらくり丁で枕絵配布

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とっておきの初夢をプレゼント! 和歌山県和歌山市の中ぶらくり丁商店街振興組合(川﨑博史理事長)はことしも、枕の下に敷いて寝ると、良い初夢が見られるという「初夢枕絵」を製作。中ぶらくり丁、ぶらくり丁、北ぶらくり丁の各商店街の協賛店約50店で無料配布している。

カラー、A4サイズで3000枚を用意。「日本の風習を大切に、明るい新年を迎えてほしい」と始め、ことしで6年目。枕絵は、宝船の絵に回文(後ろから読んでも同じ文)の和歌を書き添えるか、3回唱えて枕の下に敷いて眠ると、縁起のいい夢が見られ幸運が舞い込むとされている。

デザインは、ことしも同市の漫画家マエオカテツヤさんに依頼。すでに回文が書き込まれ、柔和な表情の七福神の他、来年のえとの亥(イノシシ)も乗船。赤富士も背景に描かれている。

小さなイノシシが船の前と後ろに3匹描かれ「そのぶん皆さんにたくさんの福が来れば」とマエオカさん。「最初の出だしが良ければ、うまくいくもの。一年間いろんなことがあると思いますが、幸せな夢を見て、良いスタートになればいいですね」と話している。

枕絵を毎年収集している人も多いそうで、川﨑理事長(76)は「来年は十二支の最後の年であると同時に、新しい時代を迎えます。お客さんさんにとって新しい年が幸せなものであれば」と話している。

大みそかまで(なくなり次第終了)。問い合わせは川﨑理事長(℡073・431・2228)。

「最高の初夢で幸せな一年を」と川﨑理事長

「最高の初夢で幸せな一年を」と川﨑理事長

小林稔侍さんら栄誉 18年度の県文化表彰

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和歌山県の文化向上や発展に貢献した個人や団体に贈られる2018年度の県文化表彰の受賞者が発表され、「文化賞」にかつらぎ町出身の俳優・小林稔侍さん(77)=東京都=が選ばれた。小林さんは「志の低い私ではありますが、この度、故郷の温かい特別な思いを賜り身の引き締まる思いです」とコメントしている。

1964年度から実施している表彰制度で55回目。来年1月31日に県庁で表彰式があり、表彰状などが贈呈される。

その他の受賞者は、「文化功労賞」が有田市出身の音楽プロデューサー・酒井政利さん(83)=東京都=、田辺市のノンフィクション作家・佐山和夫さん(82)、海南市のアマチュア音楽家・向山精二さん(72)の3人。「文化奨励賞」に和歌山市の長唄三味線奏者・杵屋多佳(本名・片岡明子)さん(66)、和歌山市出身の生物学者・細将貴さん(38)=東京都=、民俗芸能伝承の那智の扇祭り保存会(那智勝浦町)の2人と1団体が選ばれた。

受賞者の主な経歴などは次の通り。

【小林稔侍さん】 笠田高校を卒業後、映画の道を志し上京。62年、東映に入社、80年からは鈍牛倶楽部に所属し、映画「地獄の波止場」でデビュー。以後、任侠映画を中心に脇役として活躍した。映画「冬の華」をきっかけに映画やテレビドラマへと活躍の幅を広げ、87年には「夜汽車」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。00年には映画「鉄道員(ぽっぽや)」で同最優秀助演男優賞を受賞し、日本を代表する映画俳優としての地位を固めた。

【酒井政利さん】 有田郡保田村(現有田市)生まれ。日本コロムビア、CBS・ソニー(現㈱ソニー・ミュージックエンタテインメント)の音楽プロデューサーとして、南沙織、郷ひろみ、山口百恵らの布陣でアイドル全盛期を築いた。96年には㈱酒井プロデュースオフィスを設立。350人余りのアーティストを送り出し、功績が認められ、音楽業界初の文化庁長官表彰を受けた。

【佐山和夫さん】 84年、大リーグの外にあったニグロ・リーグの大投手を描いたノンフィクション作品『史上最高の投手はだれか』を発表し、高い評価を受ける。95年にはジョセフ・アストマン賞を日本人で初めて受賞。15年発表の『金栗四三―消えたオリンピック走者』は19年のNHK大河ドラマ「いだてん」のきっかけになるなど、各所に影響を与えている。

【向山精二さん】 串本沖でのトルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件の救出劇やイラン・イラク戦争中のテヘラン邦人救出事件に感銘を受け、09年、これらを題材とした「紀伊の国交響組曲」の第5楽章「友情」を作曲。国内外でオーケストラや合唱団を指揮し、演奏会を行った。ローマやニューヨークでも世界平和を訴える演奏会を開催し、その情熱は国内外で賛美されている。

【杵屋多佳さん】 68年、長唄家元杵屋俊二に入門し、演奏や舞台公演に多数参加。和歌山、大阪を中心に長唄三味線の演奏者養成に努め、夫・藤舎呂鳳氏と和歌山市で「かしくの会」を主宰。和歌山城下の伝統文化を継承する活動も積極的に行い、文化庁と関西17大学博物館の連携的取り組み「大学の扉を開く」では「上方唄」や「黒御簾音楽」などを企画、出演している。

【細将貴さん】
田辺市で生まれ、和歌山市で育つ。生き物の進化や生態を研究のテーマとし、主にカタツムリを補食するヘビとカタツムリの左右性を題材に捕食者・被食者の共進化と種分化を研究。ヘビとカタツムリの進化史の一端を明らかにした。研究成果は高く評価され、14年には顕著な研究業績を上げた40歳未満の研究者に贈られる文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞した。

【那智の扇祭り保存会】
扇祭りは熊野那智大社の祭礼で、毎年7月14日に独特の形状をした12基の「扇神輿(みこし)」に神々を遷(うつ)し、御滝道に沿って渡御する。60年に県指定無形民俗文化財、15年に国の重要無形民俗文化財に指定され、保存会は、県の文化財指定を受けた同年に組織化。熊野那智大社を中核として地域の氏子や団体が協力し、祭礼を執行、運営。維持保存に努めている。

小林稔侍さん(県提供)

小林稔侍さん(県提供)

12月9日付

社会福祉の向上へ 「竹の里園」開園20年

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 社会福祉法人「浩和会」が運営する特別養護老人ホーム「竹の里園」(和歌山市明王子)が開園20周年を迎えた。代々農家だった事務長の上野浩司さん(85)が1000坪以上の広大な農地を活用して1998年に開園した。

 専業農家をしていた上野さんは40代の頃、弟の立ち上げた建設会社に勤めた。時代は高度経済成長期。上野さんも数十億円の仕事を受注するなど右肩上がりな時代の風潮を感じる一方で、これまでとは違う少子高齢化や核家族化など社会の変容が気に掛かっていた。「社会のために自分にできることはないか」。先祖代々伝わる広大な水田だったが、跡を継ぐ人もいない。「活用し、社会の役に立てよう」と考えた。財産を全てはたき、施設建設に充てた。

 「尊い人の命を預かる場所。家族や入所者の皆さんが安心して喜んでもらえる施設でなければ」の一心で取り組み、今ではショートステイやデイサービス、グループホームなど介護事業所として業務は多岐にわたっている。

 開園時は65歳だった上野さんも、施設とともに年を重ねた。「年を取れば隠居するという人が多いが、『生涯現役』を信条にやってきた。いろんな方にお世話になり、こうして元気でいられることが何にも代えがたい恩恵です」と話した。

自然豊かな東山東地区にある「竹の里園」の前で上野さん

自然豊かな東山東地区にある「竹の里園」の前で上野さん

空き家を交流拠点に 秋葉町自治会館が完成

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 和歌山県和歌山市秋葉町に秋葉町自治会館が完成した。地域の空き家を改修。昨年から交付が始まった市の「空き家を活用した地域交流拠点等づくりに係る補助金」を活用した最初の施設となる。

 補助金は、自治会館をはじめ空き家を改修し地域交流拠点などとして、10年以上活用する事業で空き家所在地の自治会の同意を得ている事業を対象に、外装や内装、水周り、耐震など改修工事に関する経費の3分の2を補助する。同自治会館では約310万円を補助。

 秋葉町自治会によると自治会館として生まれ変わった空き家は築63年。11年近く空き家のままだった。空き家は屋根とガレージを改修。部屋の間仕切りを撤去し広く使えるようにした他、和室の畳も張り替えた。

 開所式を9日に行い、今後は自治会の会議や地域の老人会、婦人会、子どもたちの学習の場など地域の交流の場として活用していくという。

新鮮な野菜並ぶ よってって打田店オープン

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 和歌山県内で13店舗目の出店となる「産直市場よってって打田店」が7日、紀の川市打田にオープンした。

 「果物王国紀の川市」に立地する店舗には、地元生産者の新鮮な果物や野菜、花などがずらりと並ぶ他、加工品や鮮魚、精肉コーナーにも鮮度と味にこだわった品々が用意されている。

 同店では出荷時にコンテナをそのまま売り場に置くだけで販売できる「産地型・省力化」を採用。ダンボールへの出し入れなどの時間を短縮し、畑から店頭に並ぶまでの時間を最短にすることで、安心・安全で新鮮な農産物を安価で販売している。

 現在県内には約7000人の販売登録会員がおり、打田店オープンで、地元のパン屋や花屋、農家など新たに約120人の新規登録があった。

 畠中敬三店長(64)は「生産者とお客さまの橋渡し役として、できる限り地元で採れた新鮮なものを販売したい。また夕飯の食材が全てそろう店として利用してもらいたい」と話した。

客でにぎわう野菜売り場

客でにぎわう野菜売り場

黒江の伝統継承 地域おこし協力隊が活動中

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 和歌山県海南市黒江の紀州漆器協同組合(田村彰男専務理事)は、10月から地域おこし協力隊員2人を迎え、伝統産業の後継者養成と、町の観光PRに一層注力している。職人の町で育まれた豊かな文化や風情の残る町並みを基に、新たな町づくりを目指す。

 隊員は、奈良で木製の家具や小物の受注製作をしていた梅田俊一郎さん(42)と、和歌山市出身で、海南市のカフェ「ぬりもの館」の店主を務めていた瀬戸山江理さん(43)。

 2人は、ものづくりや昔ながらの町並みなどを愛好していることなどから、同組合の協力隊員募集に応じた。

 梅田さんは、長く使われていなかった築100年以上の漆器問屋に11月から住み始めた。職人の仕事場と住居が併設され、2階は漆を乾かす室(むろ)で、天上が低く窓ガラスは直射日光を避け、色合いの確認ができるすりガラス。

 問屋は、置いたままの在庫品や所蔵品などが山積みになっていたが、梅田さんは紀州漆器の技法を伝統技能士に学びながら、内部や室の整理や補修をして、江戸時代の職人の様式に近い生活を送りたいと願っている。

 瀬戸山さんは、同組合のホームページやフェイスブックの作成を行い、インスタグラムやツイッターの更新などを担当。蒔絵の体験プログラムの感想なども発信して、紀州漆器伝統産業会館「うるわし館」の観光拠点としての役割を強化していく。

 梅田さんは「現代には大量生産された品物があふれているが、私は手間をかけてものを作り、年月をかけて人が使う過程が好きで、それが実現できる機会を頂け感謝しています」、瀬戸山さんは「ストーリーのある品物が選ばれる時代が来ていると感じています。作家だけでなく町全体のストーリーを伝えたいです」と笑顔。

 田村専務理事は「地元の協力で隊員の居住先も決まり、黒江には昔ながらの人情味が色濃く残っている。約50年前は映画館もたくさんあり、文化力の高さを誇れるこの町に住みたい、という人が増えるような町づくりをしていきたい」と話している。

梅田さんが再生する漆器問屋で(左から梅田さん、田村理事、瀬戸山さん)

梅田さんが再生する漆器問屋で(左から梅田さん、田村理事、瀬戸山さん)


顧客の1241万円を着服 紀陽銀の元行員

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 紀陽銀行(松岡靖之頭取)は7日、元行員の男性(60)が担当していた顧客1人からの預かり金1241万円を着服していたと発表した。同行は男性を懲戒解雇処分にした。頭取以下経営陣は減給処分を行う。

 同行によると、男性は羽倉崎支店に在籍中の2004年10月から06年1月に担当していた1人の顧客から、転勤後から09年11月までに、複数回にわたり不正な手続きで累計1241万円(実質被害額741万円)を着服していたとされる。ことし10月5日に顧客からの問い合わせで行内調査を行った結果、事件が発覚した。着服金は元行員とその家族から回収し、被害に遭った顧客に全額返済した。

 同行は「事件を厳粛に受け止め、内部管理態勢の充実強化を図り、不祥事件の再発防止に向け全力で取り組んでまいります」としている。

データサイエンスで連携 統計局や県など協定

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 総務省統計局(千野雅人局長)、独立行政法人統計センター(椿広計理事長)、和歌山県(仁坂吉伸知事)、和歌山大学(瀧寛和学長)の4者は7日、データサイエンス分野の人材育成や教育開発などに関する連携協定を締結した。同分野の発展に関するモデルの構築に取り組んでいく。統計局が地方公共団体や大学との間で連携協定を締結するのは全国で初めて。

 日本が目指す未来社会「Society5・0」などを見据え、統計局・統計センターは統計データ利活用センター、県は県データ利活用推進センター(いずれも南海和歌山市駅ビル)、同大学はデータ・インテリジェンス教育研究部門を、それぞれ4月に開設。4者が連携、和歌山モデルを構築し、全国に発信していく。

 連携協定事項は、初級から上級までのデータサイエンティストの育成や教育開発、データ利活用に関する研究開発など。

 具体的な取り組みとして、ミクロ・マクロの公的統計データの大学での活用に向けたデータサイエンス教材や演習プログラムの開発、特別セミナーや研究会の共同開催、大学で来年度から実施する教養科目講義に統計局職員や県職員の派遣などを挙げている。また統計データや行政データなどを組み合わせた共同研究や公的統計を活用したアプリケーションの共同開発も行う。

 同日、県データ利活用推進センターで締結式が行われ、4者の代表者が協定書にサインした。千野局長は「ここ2、3年で大きく状況は変わり、和歌山は47都道府県の中でも最も活動が活発で注目されている。一層の連携と相乗効果を発揮していきたい」と話した。

協定を締結した4者(左から千野局長、椿理事長、仁坂知事、瀧学長)

協定を締結した4者(左から千野局長、椿理事長、仁坂知事、瀧学長)

「しまなみ海道」で体験型観光

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前号まで15週にわたり「西条藩を知る」をお送りした。和歌山市から新幹線を乗り継ぎ約4時間30分。距離にして400㌔と決して近くはないが、本州と四国を結ぶ連絡橋の整備が進み、昨今のサイクリングブームで、風光明媚(めいび)な瀬戸内を巡る旅も人気の一つ。今週は、西条市の隣町、タオルの生産で有名な愛媛県今治市と対岸の広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」を紹介したい。
しまなみ海道の正式な名称は「西瀬戸自動車道」。3ルートある本州四国連絡道路(明石海峡大橋を通る神戸・鳴門ルート、瀬戸大橋を通る児島・坂出ルート、しまなみ海道として知られる尾道・今治ルート)の西端に位置する。
今治市と尾道市の間にある島々を10本の橋で結び、島民の生活道路としての役割が強いことから、高速道路であるが歩行者や自転車が通行できる側道や専用通路が設けられていることが他の2ルートにはない特徴。
1979年から順次開通となり2006年の生口島道路の開通により西瀬戸自動車道が全通。しまなみ海道の愛称で本州と四国が1本でつながったという報道は記憶に新しいところ。
路線延長59・4㌔と、自動車で直行しても1時間余りの区間。瀬戸の島々を眺めながらのドライブは退屈を感じさせず、むしろリフレッシュさせてくれる。
昨今は、サイクリングルートとして人気が高く、スマートフォンのアプリを利用し、チェックポイントで電子スタンプを集め完走を目指すイベントが企画されるなど、全国の自転車愛好家が多く訪れるようになった。乗り捨て可能なレンタサイクルのターミナルが10カ所以上整備されるなど、観光客も気軽に楽しめる。
魅力的な景観をアピールしそれを体感してもらう体験型(着地型)の観光資源がここにある。
(次田尚弘/今治市)

12月11日付

公務員に冬のボーナス 県職員は平均83万円

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和歌山県内各自治体の職員に10日、冬のボーナス(期末・勤勉手当)が支給された。

県の支給額は、一般職が133億1855万2488円、特別職が8287万7440円で、合計134億142万9928円。一般職1万5980人(平均年齢43歳1カ月)の平均は83万3451円(前年比1・47%増)だった。

一般職の勤勉手当の平均支給割合は、昨年の人事委員会勧告を受けて給与改定を行ったことにより、昨年12月に比べて0・05カ月分増。期末・勤勉手当の合計支給割合は一般職2・275カ月分、特別職1・725カ月分となった。

部署別に1人当たりの平均支給額をみると、知事部局が84万2553円(平均年齢44歳8カ月)で前年比1・65%増、教育関係が84万234円(43歳9カ月)で1・08%増、警察関係が79万3467円(38歳6カ月)で2・77%増。

特別職は、仁坂吉伸知事が296万2643円、副知事が232万6042円、県議会議長が237万6187円、副議長が202万6012円、他の議員は1人当たり192万5962円で、いずれも前年比1・47%増となった。

 

和歌山市は一般職2927人(平均年齢43歳9カ月)に総額24億7194万5000円(前年比0・78%増)を支給。支給率は前年より0・05カ月分多い2・275カ月分。1人当たり平均支給額は84万4531円で、前年比2・23%増となった。

特別職には総額7999万5000円支給。尾花正啓市長は270万4213円、2人の副市長215万2869円、常勤監査委員40万1693円、教育長181万1560円、公営企業管理者178万5306円で、支給割合は1・725カ月分。市議の支給率は2・275カ月分で、支給額は議長215万6700円、副議長196万5600円、その他の議員が1人平均180万1800円だった。

 

本紙エリアの他の4市町の支給状況は次の通り。

【海南市】総額5億7884万451円▽市長227万7287円▽副市長190万6268円▽教育長166万3187円▽病院管理者145万8487円▽一般職員(764人)平均74万1432円▽議長138万1725円▽副議長122万8200円▽議員112万5850円

【紀の川市】総額4億4483万7522円▽市長197万2495円▽副市長166万3550円▽教育長149万7195円▽一般職員(544人)平均82万4142円▽議長120万3475円▽副議長107万2662円▽議員96万8012円

【岩出市】総額2億1919万4071円▽市長181万1250円▽副市長149万7300円▽教育長135万2400円▽一般職員(310人)平均68万8647円▽議長115万1150円▽副議長102万337円▽議員94万1850円

【紀美野町】総額1億3471万2984円▽町長156万262円▽副町長135万675円▽教育長125万7525円▽一般職員(178人)平均69万7056円▽議長55万9762円▽副議長45万5400円▽議員41万7450円

障害者福祉の貢献たたえ 和市が8人を表彰

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身体、知的、精神障害者の福祉増進に功績のある個人と団体をたたえる和歌山市の2018年度障害者福祉表彰式が8日、市役所の大会議室で行われ、障害福祉賞、自立更生者賞、家族功労者賞の各1人、更生援護功労賞の5人が表彰を受けた。

尾花正啓市長は「地域をリードし、障害者福祉を推進されるなど、皆さんのさまざまな活動を見させていただいている。和歌山市も物理的、社会的な障壁をなくし、自立支援と地域の共生社会を実現したい」とあいさつし、賞状を授与。受賞者を代表して、市障害児者父母の会副会長の藤井和美子さんが「表彰に恥じないように今後も精進し、努力したい」と話した。

受賞者は次の皆さん。

【障害福祉賞】藤井和美子(市障害児者父母の会副会長)

【自立更生者賞】北山尋唯(NPO法人運営責任者)

【家族功労者賞】峯悦子

【更生援護功労賞】松下淳二(和歌山盲学校教諭)▽山本悦美▽和歌孝夫▽和田富子▽川口泰功(つわぶき会授産部長)

尾花市長㊨から賞状を受け取る受賞者

尾花市長㊨から賞状を受け取る受賞者

お城で初サンタラン 闘病の子にプレゼント

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闘病中の子どもたちを支援するチャリティーイベント「和歌山サンタ☆ラン」(実行委員会主催、川﨑佳司委員長)が9日、和歌山城で初開催された。冬空の下、サンタクロースの衣装をまとった家族連れら1000人以上が敷地内を楽しく歩いた。参加費の一部を活用し、後援する和歌山県内4病院の子どもにクリスマスプレゼントを贈る。

2009年に日本初となるサンタランが大阪で開催され、全国に広がりを見せているチャリティーイベント。「和歌山を世界一やさしい街にしたい」との思いから、企業経営者や医師らの有志が実行委員会を設立。和歌山でもイベントを実現させた。

西の丸広場のステージではよさこいが披露され、参加者は準備体操を行った後、同広場を順次スタート。白い口ひげやフェイスペイントを施した人、プレゼント袋を持って歩く人など、さまざまなタイプのコスプレサンタが城内の共有路や公道に設けたコースを歩き、敷地内を赤く彩った。

実行委によると、闘病中の子どもたちに聞き取りを行い、参加費の一部でプレゼントを購入。プレゼントは、日赤和歌山医療センター、県立医科大学付属病院、和歌山ろうさい病院、海南医療センターに入院している子どもたちに届ける。川﨑実行委員長は「こんなにたくさんの人に参加していただけるとは、夢にも思っていなかった。これから2000人、3000人と参加者を増やしていきたい」と話していた。

サンタの衣装を着てスタートする参加者

サンタの衣装を着てスタートする参加者


お薦め本で23人対決 ビブリオバトル県決勝

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中高生がお薦めの本を紹介し合う書評合戦「ビブリオバトル和歌山大会」の決勝戦が9日、和歌山県和歌山市西高松の県立図書館で開かれ、23人が選んだ本の魅力を発表した。

14会場で行われた各地域大会や県予選を通過した代表者による大会で、中学生14人と高校生9人が出場。台本を見ずに、読んでおもしろいと思った本の魅力を5分間で紹介した。発表後、観戦者は一番読みたいと思った本に投票し、多数決でチャンプ本を決定。優勝者は、来年開催の中学、高校の各全国大会(活字文化推進会議主催)に推薦される。

発表者は、身振り手振りを交えながら本の魅力を力説。投票の結果、中学生は笠田中学2年の井戸幸祐さんが紹介した『山怪 山人が語る不思議な話』、高校生は紀央館高校3年の三島昂星さんが発表した『りぽぐら!』がそれぞれチャンプ本に選ばれた。

また、お薦め本を読みたい気持ちにさせる文章やイラストを書いたカード(POP)のコンクールで、入賞した10作品の表彰も行われた。 本紙エリアの出場者とPOPコンクール入賞者、書名は次の通り。

【ビブリオバトル】 〔中学生〕川乘楓菜(下津第一)家庭教室▽小切朝賀(開智)ツナグ▽中嶋優良(古佐田丘)一度だけお母さんへ▽福島明莉(岩出第二)一〇五度▽松尾寛大(野上)斉木楠雄のΨ難
〔高校生〕門阪歩実(和歌山信愛)カラフル▽國松祐貴(粉河)また、同じ夢を見ていた▽松山知音里(粉河)スタートライン▽宮井翼(桐蔭)浜村渚の計算ノート

【POPコンクール】 〔中学生〕奨励賞=妙中波留香(紀之川)人生は一度だけ。▽大江優花(向陽)ナミヤ雑貨店の奇蹟▽寺岡美咲(貴志川)僕は何度でも、きみに初めての恋をする。
〔高校生〕大谷花(向陽)さいとう市立さいとう高校野球部

決勝戦に出場した皆さん

決勝戦に出場した皆さん

貴志駅イルミ始まる ニタマ駅長サンタ点灯

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和歌山電鐵の冬のイルミネーションが貴志駅(和歌山県紀の川市貴志川町神戸)で始まり、8日に同駅のニタマ駅長、伊太祈曽駅のよんたま駅長がそろって点灯式が行われた。

クリスマスと新年を前に、駅を訪れる人に華やかで晴れやかな雰囲気を味わってもらおうと毎年実施し、通算12回目。昨年は伊太祈曽駅で行ったため、貴志駅では2年ぶりとなった。飾り付けは沿線住民らによる「貴志川線の未来を〝つくる〟会」が協力し、昨年の約5500個を大きく上回る約8200個のLEDの電飾が施された。

点灯式では、午後5時半にニタマ駅長とよんたま駅長がサンタクロースの姿で登場。駅利用者らも見守る中、前足でスイッチを押すと、駅ホームの柵やスロープ、レンガ塀などに装飾されたLEDに光がともり、駅舎は幻想的な雰囲気に包まれた。

学校帰りに訪れた県立向陽高校2年の前田健斗君(17)は「地元ですてきなイルミネーションが見られてうれしい」と話していた。

イルミネーションを点灯したニタマ駅長

イルミネーションを点灯したニタマ駅長

強打でカープ引っ張る 智弁・林が入団発表

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プロ野球新人選手選択会議(ドラフト)で広島東洋カープから3位指名を受けた智弁和歌山高校3年の林晃汰内野手(18)が10日、広島市内のホテルで新人選手の入団発表に臨み、「一日も早く一軍に上がって長打力をアピールしたい」と早期の一軍昇格へ意気込みを示した。背番号は今季5番打者としてセ・リーグ3連覇に大きく貢献した松山竜平外野手がつけていた44番となった。

林選手は和歌山県岩出市出身。182㌢、88㌔と体格に恵まれ、智弁では通算49本塁打を放った。左打席から左翼方向に特大の本塁打を打てるのが魅力で、甲子園では2本を左翼と左中間のスタンドにたたき込んだ。

入団発表には、新人選手8人(投手2人、内野手4人、外野手2人)と緒方孝市監督、松田元オーナーが出席。カープのレプリカユニホームに身を包んだファン約600人が見守る中、報道陣からの質問に答えた。

共に高校球界を沸かせた1位指名の小園海斗内野手(報徳学園高)らと並んで出席した林選手は、少し緊張した表情を見せながらも、「やっと始まるなという気持ち。自分の一打で球場の雰囲気が変わる打撃を見せたい」と笑顔で力強く決意。憧れの選手にはカープ一筋で通算2000本安打を放ち、巧みな打撃技術から天才と称された前田智徳氏(現テレビ朝日野球解説者)を挙げ、「前田さんのように長打が打てて勝負強い打者になりたい」と目を輝かせた。

今季、打率3割超を残した松山選手の44番を受け継ぐことについては「松山選手は自分と同じ左打者として本当にすごいと思う選手。重みのある背番号に恥じない活躍をしたい」と話した。広島の地元記者がファンからの質問を伝え、将来打ちたい打順は「初回に必ず回ってくる3番を打ちたい」と答えた。

入団発表の最後には、林選手ら新人選手と緒方監督が並び、ファンとハイタッチを交わした。
林選手は「予想以上にファンの人が多く、平常心で話すためにファンの人の方を見ないようにした」と苦笑い。「今は期待しか持っていない。他の新人選手と話して負けたくないという気持ちが湧いた」と闘志を燃やした。今季の3番打者でリーグMVPに輝いた丸佳浩外野手が巨人に移籍し、チームの戦力低下が心配されていることについては「(丸選手の穴を自分が埋めるという)そういう気持ちが大事だと思う」と話した。

会場で入団発表の様子を見守った父の光彦さん(52)は「大勢のファンの皆さんを前にしても動じることなく、しっかりと話せていて良かった。これからテレビで息子をしっかり応援したい」と話していた。
林選手は1月上旬に入寮し、新人合同自主トレに臨む。

ユニホーム姿でバットを手にする林選手

ユニホーム姿でバットを手にする林選手

「外国」とどう向き合うか 国家百年の計へ決断の時期

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 12月10日で臨時国会は閉会しました。9月に召集された今国会では本年度に発生した災害の復旧費を盛り込んだ補正予算が成立し被災地域の復旧に対して迅速な対応がなされました。また法案審査では特に外国人労働者の受け入れに関連して「入管法改正案」が審議され注目を集めました。法律は8日の未明に成立しましたが私も自由民主党法務部会の部会長代理として、また衆議院法務委員として党内での法案審査や委員会で質疑に参画しました。特に法務委員会では参考人への質疑を行い、中でもベトナムから多くの技能実習生を送り出している送り出し機関の社長さんから当事者としての貴重な意見を聴くことができました。この法案に関しては質疑や報道を通じて多くの問題点や課題が指摘されております。今回成立した法律では2年後の見直し規定も盛り込まれました。まさに刻々と変化していく情勢を見極めて都度々々、修正を加えていくという趣旨のもので大変有意義であると思います。
 この法案審査に携わり改めて思いましたのはわが国における「外国」問題という点です。いよいよ「鎖国」を解くということかもしれません。こういうと皆さんは不思議に思われるかもしれません。鎖国は江戸時代の終わりに終わっているのではないか、と。しかしよく考えてみれば例えば今回のこの労働力不足問題のようにわが国は外国人に積極的に働く場を開放してこなかった歴史があります。また近年、訪日外国人旅行客がものすごいスピードで増加していますがこれも今まではビザが必要ということで門戸を積極的に開放していませんでした。それを観光に限ってビザ不要で来日できる国をアジアを中心に増やしていった結果が今日の旅行客の増加につながっているところです。このように国としては当然の面がありますが鎖国は部分的にされてきています。
 また別の角度から「鎖国」について考えてみます。農作物の輸出です。これまで日本の農業はこの国の国土を使ってこの国の人たちで作物を作りそして出来上がったものをこの国の人たちで消費してきました。よく「農業国」といわれる国があります。あれは自国で生産した農作物を海外に輸出して成り立っている国のことです。フランスやオランダがそうです。ヨーロッパを中心に農作物を輸出しています。EUはまさに国と国との垣根が取り除かれ「鎖国」が存在していません。そう考えるとわが国の農業は閉ざされた国の内側にあったのだと思います。今後、いよいよこの垣根を取っ払っていくのかそれとも維持していくのか。この点も重要な課題です。
 改めて現在の日本の状況をみてみますと人口減少社会が到来し人口構成も高齢化が進行しています。その中で労働力不足、生産年齢人口の減少が懸念されます。これらの課題の解決策の一つとして外国人労働者の受け入れが今、議論されているところです。もちろん労働力不足については女性の活用や定年の延長、高齢者雇用など他にも対応できる点もあります。その上でこの外国人材の活用も非常に有効な選択と考えられています。
 また人口が減少することによって消費の規模や経済全体の規模が縮小していくことなども懸念されています。これらを少しでも外国人旅行客の皆さんの消費でカバーしていくなど今までの日本と違った発想や戦略でこの国を守り発展させていかなければなりません。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。また2025年には大阪での万博が決定しました。この機に私たちはこれから「外国」とどう付き合うか、「外国人」とどう向き合っていくのかを改めて考えて決断していく時期を迎えているのだと思います。「国家百年の計」となるであろうこの点をぜひ、皆さまもお考えくださりご意見をお聞かせいただければ幸いです。
 本年もありがとうございました。

12月12日付

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