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山下さん最優秀賞 いのちのきずなエッセイ

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 和歌山市内全小学校の5年生を対象にした「いのちのきずな」エッセイの入選作品の表彰式が2日、同市屋形町のルミエール華月殿で行われ、16人が表彰された。

 倫理道徳の研究と社会教育を推進する「和歌山モラロジー事務所」が主催し、ことしで7年目。「家族」「友達」「いのち」「感謝」をテーマにエッセイ(400字程度)を募り、今回は25校から1026人の応募があった。

 式では、同事務所の山添順裕代表世話人が「皆さんが一生懸命書いた作品に大変感動しました。この事業が、未来を託す子どもたちに感謝の心を育む教育の一助となれば幸いです」とあいさつ。

 最優秀賞にあたる市長賞に輝いた山口小学校の山下陽瑚(はるこ)さんは、家族をテーマに母親への思いを込め「作文で賞をもらったのは初めてで、うれしい。普段、お母さんに素直な気持ちを伝えられていないので、少しでも感謝が伝わればいいなと思って書きました」と笑顔で話していた。入選者は次の皆さん。

 【最優秀賞(市長賞)】山下陽瑚(山口)

 【特別賞(市教育長賞)】橘菜月(三田)

 【特別賞(和歌山ユネスコ協会賞)】髙田ゆめな(安原)

 【特別賞(モラロジー研究所賞】瀧本絢心(伏虎義務教育学校)

 【優秀賞】田中真琴(野崎西)▽原田千愛(伏虎義務教育学校)▽山田蓮(吹上)▽吉田真悠(東山東)

 【入賞】飯田奈央(藤戸台)▽岩本武琉(吹上)▽杉山菜梛(川永)▽大福菜那(三田)▽月原衣織(藤戸台)▽中慶也(小倉)▽前田悠仁(宮)▽横林紗佳(貴志南)

表彰を受けた皆さん
表彰を受けた皆さん

向陽高が全国初出場 きのくに科学五輪優勝

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 和歌山県内の高校生が科学の知識や思考を競う「第7回きのくに科学オリンピック」(県教育委員会主催)で、和歌山市太田の県立向陽高校が、6連覇中だった智弁和歌山高校を破って初優勝した。向陽は来年3月に埼玉県のサイデン化学アリーナとソニックシティで開かれる「第8回科学の甲子園全国大会」に県代表として出場する。

 優勝したのは、環境科学科2年生の亀岡諒太君、奥井大貴君、末永昇平君、藤原佐紀さん、小坂舞莉亜さん、梅津光汰君、冨尾幸生君、細川大輔君の8人のチーム。大会は筆記と実験、総合の3種類の競技の合計得点で競う。ことしの県大会には5校・11チームが参加。全チームは夏休み中に科学力向上ゼミ、10月にセミナーを受講して大会に臨んだ。

 総合競技の部では、バドミントンのシャトルを高さ1・8㍍の壁を越えた4㍍先にある的の中心に落とす課題が与えられた。課題や使える材料、道具はセミナーで事前に発表され、参加者はそれぞれ装置と飛ばし方の研究を重ねた。

 優勝した向陽チームは、木材にU字型のパーツを通し、コップの切り込みに木材をセットし、輪ゴムでつなげたU字パーツにシャトルを引っ掛け、引っ張って飛ばすことで4㍍先の的の中心に当てるという装置を考案。当日は配布される材料から制限時間60分で製作しなければならないため、すぐに組み立てられるようにパーツの展開図を考え、真っすぐに4㍍飛ばせる角度や構え方を検証した。

 実験競技は、ばねでジャンプするおもちゃを使った実験データを基に、与えられた物理の問題を解いていくというもの。こちらは問題の事前公開がなく、メンバーはおもちゃを実際にジャンプさせ、ばねの伸び縮みに必要な力を示すばね定数を求めるなどして問題で提示された数式を検証するなど、物理の知識を活用して挑んだ。

 県内の強豪を退けて栄冠を勝ち取った向陽チーム。来年3月の全国大会でも筆記と実験、総合競技が行われるが、高校の授業で習う以上の高度な知識が求められることになり、課題の難度は上がる。

 小坂さんは「昨年は智弁が全国5位と聞いたので、それより上の順位を目指したい。スーパー・サイエンス・ハイスクールとして普段から実験をたくさんしている強みを生かしたい」と意気込みを話している。

優勝メダルを掛け、全国大会へ意気込む向陽チーム
優勝メダルを掛け、全国大会へ意気込む向陽チーム

12月6日付

障害の理解・啓発へ ポスターの市民投票

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和歌山県和歌山市は、「障害の理解・啓発ポスターコンクール」の応募作品の展示と最優秀賞・優秀賞を決める市民投票の受け付けを、市役所東庁舎1階で7日まで行っている。

同コンクールは9月10日~11月9日に作品を募集。配慮や援助が必要であることが外見から分かりにくい人のために作られた「ヘルプマーク」の理解促進を図るヘルプマーク部門に47点、視覚障害者への配慮部門に10点の応募があった。

作品は、ヘルプマークの意義や、援助を必要とするへの思いやりを呼び掛けるものなどがあり、デジタルで仕上げたものや絵の具、クレヨンで色彩豊かに描いたものなどさまざまとなっている。

各部門で得票数の多かった作品は最優秀賞・優秀賞に選ばれ、標語などと組み合わせて障害者啓発事業のポスターなどに活用される。表彰式は25日に市役所市長室で行われる。

投票は展示場所の投票箱で受け付けている。午前8時半から午後5時15分(木曜日は7時)まで。

投票を受け付けているポスター作品

投票を受け付けているポスター作品

中学生の人権尊重作文発表 海南西部地区

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2018年度海南市西部地区人権尊重作文発表会が4日、日方の市立海南中学校(南川恭範校長)で開かれ、同校と第三中の生徒代表6人が、自身の体験や学習を基に考察した作文を発表。会場では約200人の生徒が耳を傾け、人権尊重の意識を深めた。

市人権尊重推進協議会、市教育委員会、市人権教育研究会が主催で60回目。

2校の各学年から2人ずつ選出された代表の生徒は、思いやりや人と人とのつながりの大切さなど、それぞれのテーマについてしっかりとした口調で作文を発表。「言葉は人権を侵害するのではなく守るために使いたい」との思いや、「文化の違いを認識せず諸外国の習慣を批判するべきではない」などの主張を堂々と語った。

南川校長は「どの作文も日常や学習の中から人権について真剣に考えられており良かった。会場の皆も聞いて感じたことを、これからもずっと心にとどめておいてほしい」と講評。同協議会の有本勝則会長は「発表会をきっかけに、生徒の皆さんが毎日をさらに明るく元気に過ごしてもらえたらうれしい」とあいさつした。

発表した代表の生徒と作文のテーマは次の通り。

〔海南中〕1年=中尾葉生奈「皆で支えあう事の大切さ」▽2年=中原明音「人と人の繋がり」▽3年=吉田風夏「一人一人の人権」

〔第三中〕1年=嶋本葉月「言葉の魔法」▽2年=田廣佳吾「陰の支え」▽3年=森沙耶「思いやりの心と命の尊さ」

人権作文を発表する代表の生徒

人権作文を発表する代表の生徒

井上君が最優秀賞 温暖化防止ポスターで

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産業廃棄物処理業の企業体、大栄環境グループが主催する2018年度「小学生環境ポスター」コンクールで、紀の川市立西貴志小学校(今田一里校長)から、井上光君(4年)が最優秀賞に輝き、山本龍樹君(6年)が粉河事業所長賞に選ばれた。

地球環境を守るために何ができるかを子どもたちに考えてもらおうと、11年度から行っている。今回は「地球温暖化」をテーマとし、和歌山や兵庫などにある同グループリサイクルセンター近くの小学校に参加を呼び掛け、26校から265点の応募があった。

審査の結果、最優秀賞1点の他、優秀賞2点、努力賞10点、特別賞2点が決定。さらに各リサイクルセンター独自の賞も設け、粉河事業所長賞は山本君の他、清井柚花さん(川原小)、辻薫音さん(名手小)、宇田恭晴君(粉河小)が受賞した。

表彰は、粉河リサイクルセンターの樫村健所長が各校を訪れて行い、西貴志小では井上君と山本君に賞状を手渡した。

最優秀賞の井上君の作品は、工場の煙突などから立ち上る温室効果ガスの大きな手に地球が包み込まれ、涙を流す様子を描き、「地球が泣いている」とのメッセージを添えた。井上君はインターネットで地球温暖化について調べる中で、温室効果ガスが温暖化に与える影響の大きさを知り、作品の構想を膨らませた。受賞には「最優秀賞に選ばれてうれしい。無駄な電気を使わないようにしたい」と、温暖化防止へ自身も実践に取り組む意欲を話した。

山本君は、暑さに汗を流し、うちわをあおぐ地球を描き、「注意!地球も熱中症!」と書き込んだ。「うれしい。節電や節水、ベルマーク集めをしっかりやっていきたい」と受賞を喜んだ。

樫村所長は「ポスター作りを通して、子どもたちに地球環境問題をより身近に感じてほしい」と話していた。

西貴志小での表彰式で(左から)樫村所長、山本君、井上君、今田校長

西貴志小での表彰式で(左から)樫村所長、山本君、井上君、今田校長

地元食材をおいしく JA女性会フェスタ

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JAわかやま女性会(嶋本節子会長)が主催する「第17回あじわいフェスタ」が4日、和歌山県和歌山市栗栖のJAわかやま本店で開かれ、会員ら約160人が地元の食材を使った料理に舌鼓を打った。

地産地消を推進し、食の安全や安心を訴える活動の一環で、毎年開催している。ことしは「クリスマス」をテーマに、五つの地区ブロックを和食や中華、デザートなどの担当に振り分け、各2品の計10品を考案した。

各ブロックの料理は弁当にして提供。JAわかやまの生姜丸しぼりジンジャーエールにつけ込んだ「鶏手羽のジンジャーエール煮」や山東産のタケノコを使った肉巻きフライ、すり下ろしたニンジンを練り込んだクッキーなどが盛り付けられ、代表者が工夫ポイントを説明した。会員らは材料や調理方法が記された資料を参考にしながら、料理を堪能していた。

嶋本代表は「工夫を凝らした料理を十分に味わい、活動をさらに広めていきたい」と話していた。

地元の食材が使われた料理を味わう会員ら

地元の食材が使われた料理を味わう会員ら

海南三中女子駅伝が全国出場 16日滋賀県

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海南市立第三中学校(馬場一博校長)の女子駅伝チームが、第26回全国中学校駅伝大会(16日、滋賀県野洲市)に県代表として出場する。11月17日に和歌山県田辺市で開かれた県大会を2位と4秒差の45分07秒で制し、つかんだ全国への切符。大舞台での記録更新を目指し、チームは懸命に練習に励んでいる。

チームのメンバーは、同校で月曜から金曜までの毎朝、生徒有志で行っている「駅伝部練習会」の参加者で構成。陸上部員の他、吹奏楽部やテニス部などさまざまなクラブに所属する生徒が体力や持久力をつけようと参加しており、陸上部顧問の森下茂行教諭(44)ら教員5人が指導している。

中学女子駅伝は全長12㌔のコースを5区間でたすきをつないで走る。海南三中チームは県大会で、2~4区の3選手が区間1位のタイムで走り、アンカーがトラック内で上位選手を抜くという劇的な優勝を果たした。日頃の練習の成果を伸び伸びと発揮してつかんだ栄冠に、選手や保護者らは喜びに沸いた。

練習が休みとなる学校の試験期間が明けた3日早朝、グラウンドに集合した約30人の生徒は「16分間走」に取り組み、同じペースの走りを続けられるようトレーニング。ダッシュ走行なども行い、久し振りにそろって汗を流した。

主将の柏木遥さん(14)は「県大会では一生懸命走ったら優勝できて感激しました。全国では一人ひとりが自己ベストを出せるようにしたいです」、県大会でアンカーを務めた前田暁帆さん(14)は「エースとしての自覚を持ち、順位を一つでも上げられるよう頑張りたいです」と笑顔で決意。他のメンバーも「仲良く、にぎやかなチームです」と口をそろえ、全国大会での活躍に向けて意気込んでいる。

全国での目標は、1日に行われた近畿中学校女子駅伝でマークした44分4秒を上回る「44分」に設定している。森下教諭は「走ることが本当に好きで、前向きなチーム」と話し、選手には「われわれは挑戦者なので、楽しく前を追い掛けていこう」と呼び掛けている。

〔海南三中女子駅伝チーム〕3年=柏木遥▽2年=小岩屋結希、神出萌、前田暁帆▽1年=宮本桃羽、出﨑香菜、清水あい、牧原優羽

全国大会へ意気込む海南三中チームと森下教諭

全国大会へ意気込む海南三中チームと森下教諭


12月7日付

イオン期日前投票所の利用者26% 和市議会

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和歌山市議会12月定例会の一般質問が5日に始まった。

永野裕久議員(誠和クラブ)は、7月の市長選から新たに設置したイオンモール和歌山の期日前投票所の成果について質問。選挙管理委員会の川端正展委員長は「予想を超える有権者に利用いただいた」と見解を述べ、電車やシャトルバスで行ける利便性の高さ、投票以外にも買い物などを楽しめることから、利用した有権者に好評だったと報告。今後は週末の混雑や買い物カート利用者の整理の整備などの課題解消を目指すとした。

市長選の期日前投票総数は7カ所計3万7015人で、うちイオンモール和歌山が7977人。11月の知事選では、市内7カ所計4万375人のうち、同所は26・47%の1万689人だった。

年末年始の犯罪防止へ 県警と中学生ら啓発

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年末年始は各種犯罪が増加する傾向にあることから和歌山東署は5日、和歌山市のJR和歌山駅前で「街頭防犯啓発活動」を実施し、駅利用者などに啓発グッズ約1000個を手渡して防犯意識の向上を呼び掛けた。

同署員と県警本部少年課員、生活安全企画課防犯アドバイザーの他、同署管内の9中学校の生徒29人、市立少年センター職員、同署少年補導員ら約50人が参加した。

啓発では県警マスコットキャラクターの「きしゅう君」と一緒に各校の生徒がプラカードを手に持ち、「詐欺被害に注意してください」「防犯啓発活動を行っています。よろしくお願いします」と大きな声で呼び掛けながら、自転車盗難や万引、特殊詐欺被害などの防止を訴えた。

市立東和中学校の武林柚(しゅう)さん(14)は「この時期に犯罪が多いことは知っているので、この活動で少しでも自転車盗やひったくりが少なくなればいいなと思う」と話した。同署生活安全課の山本亮係長は「県民の皆さんに防犯意識を高めていただき、対策に取り組んでほしい」と呼び掛けていた。

駅利用者に啓発グッズを手渡す生徒ら

駅利用者に啓発グッズを手渡す生徒ら

今川商店ら3社が寄付 創業100周年記念

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2020年に創業100周年を迎える㈱今川商店(和歌山県和歌山市吉田、今川幸藏代表取締役社長)とグループ会社の計3社は5日、記念事業の一環として県共同募金会(片山博臣会長)に300万円を寄付した。

寄付金を贈呈したのは㈱今川商店と美園モータープール㈱、南海土地㈱の3社。

この日は㈱紀陽銀行本店で贈呈式があり、今川社長、美園モータープールの今川佳子取締役、南海土地の南方好子取締役、同募金会の片山会長、野田寛芳事務局長が出席。目録を贈呈し、片山会長から感謝状と中央共同募金会の感謝楯を受け取った。

寄付金は県内の障害者施設や児童施設などの福祉向上に役立てられ、片山会長は「本当にありがたい。これからも活動を支援していただければ」とあいさつ。今川社長は「ホームページを見て社会貢献活動をと、思い立ちました。これからも地域を活性化していきたい」と話していた。

感謝状と目録を手にする出席者の皆さん(右から南方取締役、今川取締役、片山会長、今川社長、野田事務局長)

感謝状と目録を手にする出席者の皆さん(右から南方取締役、今川取締役、片山会長、今川社長、野田事務局長)

メンテ不要への挑戦 はさみの名工・林さん

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理美容師一人ひとりの要望に応え、高品質のはさみを作り続けてきた㈲ハヤシ・シザース(和歌山県和歌山市手平)代表取締役の林伸昭さん(58)が、卓越した技能者(現代の名工)として2018年度厚生労働大臣表彰を受けた。長年はさみの設計、製作に従事し、新たな技術、製品の開発に挑み続ける職人に、ものづくりへの思いを聞いた。

林さんは中学を卒業後、父が営む自転車店で働いていたが、17歳の時に交通事故で片足が不自由になり、自転車店を継ぐことを断念。3年にわたるリハビリを経て、20歳の時にはさみ職人の第一歩を踏み出した。「足がよくなかったので椅子に座ってする仕事しかなかった。当時は自転車やバイクを作ったり、改造したりしていたので、はさみ作りぐらい3日あればできるようになると思っていた」と振り返る。

しかし実際の職人の道は厳しく、はさみの形状、物を切る仕組みなど、その原理を正確に理解し、把握するまでに約10年を費やした。「基本に5年をかけ、10年でやっと一人前。最初の5年間は面白くなく、何度も辞めたい、逃げ出したいと思った」が、この道しかないと踏ん張り、独自の研究を重ね、職人の技術を身に付けた。

再び足の状態が悪化し、2年間のリハビリ生活の後、32歳で独立してハヤシ・シザースを設立。美容師一人ひとりのオーダーを聞き、最高の切れ味や耐摩耗性を保持し、メンテナンスが要らないはさみを追求してきた。

53歳の時、これまで培った技能を生かし、刃の部分に特殊な鋼材を使うことで切れ味に優れ、より丈夫で長持ちする高硬度、超耐磨耗性を備えたはさみの開発に着手。5年をかけて完成させた。今後はコスト削減に取り組み、数年のうちに製品化を目指す。

「自分が職人になったら、技術を盗まれることもない」とはさみ作りへの自信を口にする。現代の名工に選ばれたことについては、「周りの人の支えのおかげで今がある。感謝の気持ちでいっぱい。もちろん、自分もよく頑張ってきたと思う」と笑顔。「この仕事は天職。まだはさみについて気付いていないこともあると思うので、死ぬまで修業する気持ちで頑張ります」と抱負を語った。

「はさみ職人は天職」と林さん

「はさみ職人は天職」と林さん

台風影響で寂しい姿に 三年坂の大イチョウ

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紅葉の時季が終盤を迎え、和歌山城内では紅葉渓庭園などの木々が美しく色づいている中、三年坂沿いにある名物の大イチョウは、8、9月の台風の影響で枝は折れ、葉の数も少なく、例年とは全く違う寂しい姿となっている。

高さ20㍍近く、見事な枝振りのイチョウは、例年なら黄金色に染まり、散った葉で一面はじゅうたんのようになり、市民や観光客の目を楽しませる。

ことしは台風が相次いで襲来し、特に9月の21号の暴風はすさまじく、市内で観測史上1位の最大瞬間風速57・4㍍を記録。大イチョウの近くの街路樹も根元から倒れ、三年坂周辺も相当な暴風だったとみられる。大イチョウは太い枝が数本折れる被害を受けた上、その後、傷ついた葉が次々と散り始めた。

県立自然博物館によると、考えられる原因の一つに塩害があるという。台風による塩害は、巻き上げられた海水が暴風を伴う雨とともに降り注ぐことで発生する。降水量が多い場合は、塩分はある程度流されるが、台風21号の場合は、活発な雨雲が通り過ぎた後も暴風が続いたことから、残った塩分が多かったと考えられる。

大イチョウの葉は縮れ、茶色くなるなどして大半が落ち、枝に残った葉も傷のために光合成がうまく行えず、きれいな発色につながらなかったとみられる。

毎年色づいた大イチョウを楽しみに撮影をしているという市内の三浦寿子さんは「こんな姿になってさみしいし、木がかわいそう。ことしは酷暑の後に台風が来て、植物にとって厳しい環境だった気がする。頑張ってまた元の姿に戻ってほしい」と心配そうにことしの姿を写真に収めていた。

一面の葉が黄金色に染まる例年㊧と異なり、枝は折れ、葉もほとんど 残っていない大イチョウ

一面の葉が黄金色に染まる例年㊧と異なり、枝は折れ、葉もほとんど 残っていない大イチョウ

誠familyが初優勝 アジア太平洋デフバスケ

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オーストラリア・メルボルンで開かれた第4回アジア太平洋デフバスケットボール選手権(11月20~25日)で、和歌山と大阪の聴覚障害者らでつくるクラブチーム「誠family」が初出場で初優勝を飾った。決勝で大会3連覇中の強敵を破っての快挙。日本代表も指揮する上田頼飛監督(37)は「体格差のある選手を相手に、戦術がうまくハマった」と勝因を語った。

大会は2年に1度開かれ、アジア太平洋地域の各国で行われた大会で優勝・準優勝したクラブチームが出場する。誠Ffamilyは昨年12月に行われた全日本デフバスケットボール選手権大会を制し、出場権を獲得した。

総当たりの予選リーグでシドニー・コヨーテズを84―69で破ると、続く台北、香港のチームにも危なげなく勝利。準決勝ではエンペラーズ(日本)を105―54の大差で圧倒し、決勝へと駒を進めた。

相手は過去3大会で頂点に立ち続ける地元メルボルン・シティ。スタメン平均身長190㌢と、10㌢以上の体格差のある難敵を相手に、選手たちが躍動する。津屋一球選手、長田拓巳選手が攻撃を活性化。組織的な連動プレーでチャンスを演出し、早川倫夫選手の3ポイントシュートで得点を重ねた。体格差をものともせず、リング下への果敢な攻めでファールを誘発。主力選手をベンチに下げさせることに成功し、試合の主導権を握った。終わってみれば92―70と大差での勝利。徹底された戦術と体格差を恐れない選手の強い気持ちが初優勝をもぎ取った。

誠familyは11人のうち9人が日本代表選手。2015年7月の世界選手権ではオーストラリアに40点差の大敗を喫し、同年9月のアジア太平洋デフリンピック予選でも17点差で敗れた。

あれから3年。クラブチームではあるが、「確実に差は埋まっている」と指揮官は手応えを語る。特に体格で劣る相手にもリング下のポジション争いができた点は大きな収穫となった。来年7月には世界選手権、11月にデフリンピック予選を控える。「この優勝は通過点。気を引き締め、来年の大会を見据えて準備したい」と力を込めた。

初出場で初優勝を飾った誠family(上田監督提供)

初出場で初優勝を飾った誠family(上田監督提供)


正月飾りは手作りで 和モダンなしめ縄も

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ことしも残すところ1カ月を切った。お正月飾りの準備はOK? 造花・プリザーブドフラワーの「さんくらふと」(和歌山県和歌山市)が堀止西に移転し、初めての年末を迎える。店内に並ぶアイテムも師走ムードたっぷりで、店主の上野泰代さんは「自分だけの特別なオリジナルで、楽しい新年を迎えませんか。お正月用飾りは、ぜひ手作りに挑戦して」と呼び掛けている。

同店では手作り用パーツから、上野さんがアレンジした完成品までを取り扱う。3000円程度を予算にする人が多く、同店では金額に応じてアレンジ、手作りのアドバイスをしてくれる。

正月飾りに人気のしめ縄は、最近は素材に籐(ラタン)や平竹を使用。麻の繊維「シーナマイ」を編みこんだタイプもお薦め。プリザーブドフラワーのローズやマツの組み合わせが定番だが、ダリアやコチョウランなど洋風の造花を添えた和モダンな雰囲気も人気。縁起の良い稲穂やナンテン、松ぼっくりを加えてどうぞ。

その他、ちょっとしたスペースに飾りやすい門松アレンジもある。上野さんは「最近はプリザーブドフラワーを求めて来られる人が多く、生花に比べて敬遠されがちな『造花』の意識も、少し変わってきたように思います」と話している。

同店では人気のハーバリウム、クリスマス飾りやリースなどの品ぞろえも充実している。

木曜定休。午前10時から午後5時まで。問い合わせは同店(℡073・431・1996)。

「手作りで楽しみませんか」と上野さん

「手作りで楽しみませんか」と上野さん

12月8日付

温山荘に妖怪イラスト マエオカテツヤ展

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和歌山市出身の漫画家マエオカテツヤさんの「妖怪イラスト展」が25日まで、海南市船尾の琴ノ浦温山荘園で開かれている。日本庭園内の伝統的な和風建築の一室で、和歌山県内各所に伝わる、少し怖くて愛嬌のある妖怪の姿や伝承が楽しめる。

同市で開催中の「妖怪まつり」の一環。展示されているのは、マエオカさんが県内各所の文献や資料で知った伝承から、イメージを膨らませて描いた妖怪のイラスト画50点。

各作品にはユーモラスな妖怪の姿に伝承の説明が添えられ、「怖さ」も5段階で表示。昔から伝わる和歌山独自の不思議な話が楽しめる。

県全域に出没すると伝わる「穴熊」は、怖さは中程度の「2」で、女に化けて男を惑わすが、枝にぶら下がるなどの熊の習性を隠せず、すぐにばれてしまう間の抜けた山の妖怪。新宮市の「丹鶴姫」は実在した人物で怖さ満点「5」の“もののけ姫”と説明されている。田辺市の「猩々(しょうじょう)」は海の妖怪で、怖さは「1」、酒好きで赤い毛を生やしている。

来場した松尾亜紀さん(25)は「温山荘の和室で昔の話にふれられて、面白い試みだと思います」と笑顔だった。

少し怖くて愛らしい妖怪イラスト

少し怖くて愛らしい妖怪イラスト

人材育成などで連携協定 和大と白浜エア

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和歌山大学(和歌山県和歌山市栄谷、瀧寛和学長)と南紀白浜空港を運営する㈱南紀白浜エアポート(白浜町、岡田信一郎代表取締役社長)は6日、地域人材の育成を含めた地域活性化の推進を目指す包括連携協定を締結した。

協定内容は、大学の教育活動と同社の空港事業を相互活用した実践的教育や、南紀白浜空港から車で約15分に位置する南紀熊野サテライトを活用した地域活性化活動、大学キャリアセンターと同社の人材育成・採用活動との相互連携に関することなど。具体的な事業の展開は今後、協議を重ねていく。

同日は学長室で調印式が行われ、瀧学長と岡田社長が協定書にサイン。瀧学長は「実践型教育を行うにあたり、観光、空港関係の教育を受けられる。就職やインターンシップでも学生が興味を持ち、定着してくれることを期待する」とあいさつ。岡田社長は「学生、先生方の力を借りながら地域活性化に努めたい。連携を積極的に進めていく」と話した。

協定書を手に瀧学長㊨と岡田社長

協定書を手に瀧学長㊨と岡田社長

安全運転の意識向上 100日コンテスト

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無事故・無違反を達成した事業所などを表彰する「2018年度安全運転100日コンテスト」の表彰式が6日、和歌山東署で開かれ、達成した16事業所23チームに表彰状が贈られた。

コンテストは安全運転管理者等選任事業所などで交通安全意識をより一層高めることが目的で、1996年から毎年実施している。ことしは18事業所31チーム、304人が参加し、7月20日から10月27日までの100日間で無事故・無違反を目指した。

表彰式には今津太志署長や交通安全協会和歌山東支部の内畑瑛造支部長、達成した11事業所の代表者らが出席。今津署長は「交通事故を防止するには、全ての人の交通安全に対する意識の向上が必要不可欠。今後も、無事故・無違反の記録を伸ばせるように、安全運転への継続的な取り組みをお願いします」とあいさつし、内畑支部長は「安全運転を徹底するよう率先して指導してほしい」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の16事業所。

パナソニック㈱ES社和歌山営業所▽ワコウコンサルタント㈱▽交通安全協会事業課▽㈱和田物流▽西日本高速道路ファシリティーズ㈱和歌山保全事務所▽喜望ゼミナール▽西日本電気テック㈱和歌山MC▽太洋工業㈱▽西日本高速道路パトロール関西㈱▽西日本電気システム㈱和歌山支店▽西日本高速道路メンテナンス関西㈱▽㈱紀州ゼネラルコーポレーション▽㈱ホームエネルギー近畿和歌山センター▽栄光警備保障㈱▽西日本高速道路エンジニアリング関西㈱▽相互タクシー㈱

今津署長(手前)から表彰状を受け取る事業者

今津署長(手前)から表彰状を受け取る事業者

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