◆玉津島神社の神輿など 和歌山県指定文化財に
◆和歌山駅前で啓発 「世界禁煙デー」
◆「全自動染色システム」でニーズに対応 吉田染工
◆新会館が完成 和歌山県電気工事工業組合
◆万引等で教諭3人を懲戒処分 和歌山県教委
◆被告に執行猶予付き判決 JR遺失物横領事件
◇9日、中野BCで「梅酒BAR」
◇船長、船底の空気で生還
◇粉河で3クラブ合同写真展
6月1日付
被告に執行猶予付き判決 JR遺失物横領事件
JR和歌山駅で勤務中に遺失物として届けられた財布などを盗んだとして業務上横領の罪に問われた、和歌山市西庄の無職(元JR和歌山支社契約社員)、花藤直樹被告(35)の判決公判が和歌山地裁(溝田泰之裁判官)であり、溝田裁判官は「無計画にギャンブルにつぎ込み、くむべき点はない」とし花藤被告に懲役2年執行猶予4年の有罪判決を言い渡した。
溝田裁判官は、起訴内容を全て認定し「18回もの横領は常習性が認められる。届けた人の善意を踏みにじった」と厳しく指摘した一方、被害者に対する謝罪文の送付や反省していることなどを挙げ執行猶予付判決の理由を説明した。
公判終了後、花藤被告は執行猶予の判決に安堵(あんど)したのか、証言台のいすに崩れるようにもたれ、弁護人から「お金を返してまっとうな人生を歩んだらいいから」と更生の道を促され深くうなずいていた。
起訴状によると、花藤容疑者はJR和歌山駅で契約社員として遺失物の処理を担当していた平成23年8月から昨年11月までの間、18回にわたり、財布17個と現金約32万円を着服したとされる。
新会館が完成 和歌山県電気工事工業組合
老朽化で建て替え工事が進められていた県電気工事工業組合(和歌山市岡山丁、狩谷典男理事長)の会館が完成し、5月31日、竣工式が行われた。ことし3月には関西電力和歌山支店と防災協定を締結しており、災害時の電力網の早期復旧に向けた防災活動の拠点としても活用される。
旧会館は、昭和42年7月に建てられ、講習会などにも利用されてきた。築後40年以上が経過し、老朽化と耐震性の問題により、昨年7月から事務所を移転し、工事を行っていた。
新会館は、鉄骨2階建て、延べ床面積183・90平方㍍。1階に事務所、2階に50人収容できる会議室がある。
式には関係者ら約30人が出席。神事が執り行われた。狩谷理事長は「(新会館の)完成を契機に、新たに結束を強め、電気工事を通じた社会的使命を果たしていきたい」と話していた。同組合は県内470社の組合員で構成。4日から新会館での業務を開始する。設計は㈱岡本設計(本社=同市土佐町、坂本暁史代表取締役社長)、施工はアサカワリフォーム㈱(本社=同市小松原、尾添信行取締役社長)。
和歌山駅前で啓発 「世界禁煙デー」
世界保健機関(WHO)が定める「世界禁煙デー」の5月31日、県内各地でも喫煙による健康被害の防止などを訴える活動が行われた。和歌山市では市民団体「たばこ問題を考える会・和歌山」がJR和歌山駅前で街頭啓発を実施した。
同会は昭和62年に設立し、たばこの有害性を訴える講演会や啓発活動などに取り組んでいる。近年は特に、公共的な空間での受動喫煙を防止しようと、飲食店などに全面禁煙を呼び掛けている。
世界禁煙デー当日の街頭啓発は平成3年から続けており、今回も会員が「きれいな空気の飲食店を増やすキャンペーン」と記したばんそうこう2000個を、通勤・通学の市民らに手渡した。
同会の中川利彦事務局長は「県内は公共の場や飲食店の禁煙がまだまだ進んでいない。受動喫煙の有害性を事業者、利用者にもっと知ってもらいたい」と話していた。
玉津島神社の神輿など 和歌山県指定文化財に
県教委は5月30日、玉津島神社(和歌山市和歌浦中)が所有する神輿(しんよ)など、4件を県指定文化財に、道成寺(日高川町)の木造仏手1件を追加指定とした。全てが美術工芸品。今回の指定により、県指定文化財は全571件になった。
本紙エリアで指定を受けた玉津島神社の神輿は、平成19年に市民が中心となって広く寄付金を募り、文化財としての価値を損なわないようにと京都の専門業者に依頼して修復したもの。
神輿は屋蓋(やがい)・身舎(もや)・基壇(きだん)で構成。身舎背面の内壁に刻まれた銘文から、明和4年(1767)に京都の神輿師・桒嶋作右衛門によって作られたと分かる。
また『紀伊国名所図会』にも、近衛(このえ)家の寄付であったことが記され、屋蓋には金蒔絵で近衛家の家紋「近衛牡丹」があしらわれている。
同神社は和歌の神としてあがめられ、江戸期に大々的に復興。朝廷との結び付きも深めた。天皇や公家が同神社に和歌を奉納する慣例が興り、近衛家もそれに関わっていたとされ、文化遺産課では「和歌の神への信仰を背景に、都の天皇・公家との交渉が継続した近世玉津島の在り方を伝える重要な遺品」としている。
指定を受け、同神社の遠北明彦(あちきた・はるひこ)宮司(87)は「立派な指定をいただき、修復に力を注いでくださった方々には感謝の思いです。これからも大切に守り、後世へ伝えていければ」と話している。
その他、今回指定、追加指定された文化財は次の通り。
指定=【彫刻】木造五劫思惟阿弥陀如来坐像(日高川町道成寺)【考古資料】岩内1号墳・岩内3号墳出土遺物(御坊市歴史民俗資料館)▽熊野阿須賀社境内出土品(新宮市阿須賀神社)
追加指定=【彫刻】木造釈迦如来坐像及び両脇侍立像附木造仏手(日高川町道成寺)
「全自動染色システム」でニーズに対応 吉田染工
年々、事業所が全国的に減少している染色業。紀の川市貴志川町前田の〓田染工㈱(〓田篤生社長)は、24時間稼働の「全自動染色システム」を備え、取引先の細かなニーズに対応。国内外に向けて自社の技術を伝えようと、さまざまな研究開発に取り組んでいる。吉田社長は「今まで蓄積した経験と技術を生かし、客の要望に対し、さまざまな提案をしていきたい」と話している。
同社は約23年前、高品質、小ロット、短納期といった取引先のニーズに対応しようと、ロール状に巻いた糸を釜に投入し、染色から乾燥までを自動で行う「全自動染色システム」を導入した。このシステムは、給水、排水、薬品投入などを自動化しているので、24時間連続で染色機を稼働することができる。また、染色データはコンピューター内で蓄積・制御できるので常に同じ色を再現できるのが特徴だ。
吉田社長は「高度成長期に、最新の技術を探求しつつ、働きやすい繊維工場を作ろうという気持ちがあった」と振り返る。
同じ敷地内にあるグループ会社、貴志川工業㈱は生地に色と同時に光沢、香を付ける加工の技術を誇る。先染めと後染めの全ての工程を自社内で完結できる染工場は全国でも珍しいという。
おととし、米・ニューヨークでの展示会で和歌山の梅酒を包むため、梅の香りがするスカーフを作ってほしいと依頼を受けた。カプセル化した天然オイルを生地の表面に独自の技術で固着させる。肌が触れるとカプセルが割れて、香りを発するという仕組みで、加工技術の一つとして約10年前から試験的に行っていた。
昨年、世界最高峰の生地見本市「プルミエール・ビジョン・パリ」にも地元企業のブース内で参加。自社の技術をバイヤーらにPRした。
また、教育の一環として、小学生に自分たちで育てた綿が、製品になるまでの工程を伝え、地場産業を知ってもらう取り組みも行っている。「これからも和歌山らしさを出せる商品に取り組んでいきたい。子どもたちにも地場産業を身近に感じてもらうことで染工のすそのを広げ、異業種とのコラボなども展開していけるといいな」と笑顔を見せている。
万引等で教諭3人を懲戒処分 和歌山県教委
県教育委員会は5月30日、窃盗の容疑で逮捕された和歌山市内の県立特別支援学校の女性教諭(52)を懲戒免職とするなど、同日付で教員3人の懲戒処分を発表した。
県教委学校人事課によると、免職の女性教諭は5月5日、紀の川市内の産直市場でイチゴ1箱(1600円相当)を万引し、窃盗容疑で岩出署に現行犯逮捕された。その後、平成20、21年にも和歌山市内で万引し、警察の事情聴取を受け、21年には窃盗罪で略式起訴、罰金20万円を払っていたことが分かった。女性教諭は職場に報告していなかった。
かつらぎ町立中学校の女性教諭(57)は4月7日、橋本市内のスーパーで食料品など1200円相当を万引し、橋本署の事情聴取を受けた。停職6カ月の処分を受け、5月30日付で依願退職した。
紀の川市立中学校の男性教諭(48)は5月11日、岩出市内で職場の歓送迎会に参加して酒を飲んだ後、自家用車を運転し、和歌山市内で和歌山東署に道交法違反容疑で検挙された。停職6カ月の処分を受け、30日付で依願退職した。
6月2日付
◆7月6日、新雑賀町に大衆劇場オープン
◆パブリセビッチ監督「県民が誇るチームに」 トライアンズ
◆テーマは「窓」 3日までYPC写真展
◆金庫破りの疑いで強盗2人組再逮捕
◇災害に備えヘリで救助訓練
◇親子100組で運動会 海南
◇木ノ本でサボテンきょうだい
金庫破りの疑いで強盗2人組再逮捕
5月12日未明、和歌山市北ノ新地田町の路上を歩いていた女性が、背後から車で近づいてきた男2人にハンドバッグをひったくられた強盗事件で、和歌山東署などは同月31日、別事件の犯行が判明したとして男2人を窃盗(金庫破り)容疑で再逮捕した。ともに容疑を認めているという。
再逮捕されたのは、ともに会社員の田中孝一良(26)=大阪市住之江区=と岸祐輝(26)=和歌山市直川=の2被告(同日、窃盗と傷害罪で起訴)。同署によると、2人は同月11日夜から12日朝にかけて、同市福島の葬儀屋に侵入し、金庫から現金5万6000円と手提げ金庫、テレビ2台など4点を盗んだ疑い。
強盗事件の逮捕後に犯行に使われた車を調べると、葬儀屋で盗まれた物と同じ被害品を発見。2人を追及すると犯行を自供したという。同署などが余罪についてさらに追及している。
パブリセビッチ監督「県民が誇るチームに」 トライアンズ
プロバスケットボールチーム「和歌山トライアンズ」の初代監督(ヘッドコーチ)に決まったジェリコ・パブリセビッチ氏の就任記者会見が5月31日、和歌山市のノーリツ鋼機㈱和歌山本社で開かれた。「伝統を継承しながら新しいスタートを切るチーム。市民、県民が誇りに思えるチームをつくることが自分の義務だ。時間はかかるが絶対にできる」と力強く語った。
「社長のビジョンを聞いて協力できると思った」。パブリセビッチ監督は、トライアンズ古川靖章社長の計画性と積極性が決め手となり、和歌山へ来ることを決めたと説明。サポーターへは「会場に来てふれあい、自分の目でどういうチームか確かめてほしい。その上で、調子が良いときも悪いときも応援し続けてください」とコメントした。
トライアンズは、9月28日から新たに開幕するトップリーグNBL(ナショナルバスケットボールリーグ)で、ウエスタンカンファレンス(WEST)に所属。試合数が増えるので、シーズンに耐えられるようにしっかり準備する必要がある。パブリセビッチ監督はNBLレギュラーシーズン開幕に向け、8月から和歌山で本格的に指導開始。各選手は現在、体力トレーニングなどに励んでいる。
◇
日本バスケトップリーグ初の現役大学生プロと契約締結 トライアンズは1日、関西学院大学1回生・木下勲選手(19)と選手契約を締結した。高卒新人選手としては3人目、現役大学生としては初のプロ選手となった。
木下選手は大学に在学しながらリーグに参加する。「現役大学生選手として誰も成し得ていない試みを成し遂げたい。最高のプレーヤーを目指します」とコメントしている。
テーマは「窓」 3日までYPC写真展
和歌山読売写真クラブ(YPC=山口隆章代表)の第15回写真展が3日まで、和歌山市のホテルアバローム紀の国ギャラリー龍門で開かれている。
会員ら29人が、ことしのテーマ「窓」に合わせた作品と、自由部門作品を52点展示している。
テーマ部門には、足元に映った東京スカイツリーの作品「天窓に映る」や、ビルから祭りを眺める人々を写した「祇園祭」など、窓辺に広がる風景や窓にまつわる物語がずらり。
自由部門には、初老の女性が一眼レフをしっかり構え、紅葉を撮影する後ろ姿を写した「カメラ女子」や、田植えの作業着が並んで干された「役目が終る」など、ほのぼのとした風景も並んでいる。
訪れた同市東長町の箕尾洋子さん(81)は「何気ない風景の中にも自然とそこへ目がいく、その気持ちが素晴らしいですね」と見入っていた。
山口代表(71)は「会員それぞれ関心のあることを追求し、年々レベルアップしています。視点も違う多彩な作品を楽しんでいただければ」と来場を呼び掛けている。
午前10時から午後6時。2日午後4時からは、講師の松原時夫さんの講評がある。
7月6日、新雑賀町に大衆劇場オープン
根強い人気の大衆演劇。和歌山市新雑賀町に市内2軒目となる大衆劇場が間もなく誕生する。劇場名は「吉宗劇場」(木村成吉理事長)。7月6日のこけら落としを目指し工事が進んでいる。場所は鈴丸丁交差点の西側すぐ。長年にわたり空きビル状態だった7階建てビルが活用された。劇場は2階と3階部分を吹き抜けにして設置。上階席には車いす用のスペースも設置され、エレベーター完備。新たな市内の名所になりそうだ。
こけら落としの出演劇団は大川劇団(椿裕二座長)に決定。その後は一般的な芝居小屋と同様に、1カ月単位で劇団が入れ替わる。公演時間は昼の部が正午から、夜の部が5時からの予定(毎月1回休館)。収容人数は上下階席合わせて150人。
その他のテナントは、喫茶レストラン(6月下旬開業)、ボクシング格闘技ジム(8月開業)やディスコ(9~10月開業)のオープンが予定されている。構想から約1年の歳月を費やしたという木村理事長は「大衆演劇ファンはもちろん、障害がある人や高齢者の人たちも気軽に楽しんでもらえる空間にしたい」とオープンに向け意気込んでいる。
トラムと融合した中心市街地 フランス・ボルドーのまちづくり
岸村敏充さんは、慶応大学に在学し地方都市の活性化について研究している。その彼がフランスを旅し、魅力的な中心市街地づくりの事例に触れたという。今週は岸村さんのリポートを紹介したい。
◇ ◇
ここはフランスの南西部に位置する都市、ボルドー。人口約23万人、アキテーヌ地域圏ジロンド県の県庁所在地にあたり、ワインの産地として有名。役所や教会が建ち並ぶ中心市街地では、トラム(路面電車)がまるでミミズのように身をくねらせ走っている。歴史の趣のある教会に整備された石畳。そこに多重連結のトラムが走る。それでいて違和感がないのはなぜか。
それは架線を張らず地表集電方式(APS)を採用していることに起因している。当初、地下鉄建設が検討されたがコストが高いこともあり、街や市民との親和性を重視しトラムを採用。歴史地区の景観を乱さぬよう配慮されたトラムは2003年の開業以来、大勢の市民が利用し都市圏へと路線を拡大させている。
トラムを実際に利用してみたが極めて便利。数分間隔で運行され、立ち客が多数出るほどの乗車率だ。ビジネス客、観光客、都市圏からの買い物客など、用途はさまざま。平日の午後にもかかわらず沿線のオープンカフェで談笑する人々であふれ、どこか落ち着いた、その街の魅力が集積された中心市街地がここにあった。(岸村敏充/フランス・ボルドー)
◇ ◇
和歌山市に例えれば本町や公園前にあたるような場所。郊外や市外からも訪れたくなるまちづくりが行われているモデルケースとして紹介させていただいた。 (次田尚弘)
アロチで客引き容疑 経営者ら3人逮捕
和歌山市の歓楽街「アロチ」で違法に客引きしたとして和歌山東署は5日、風営法違反(客引き)容疑でラウンジ「ガーデン」経営者の櫻井謙吾(38)=同市新中通=、店長の川徹也(27)=同市中之島=の2容疑者を逮捕、客引きの西畑精一容疑者(26)=同市畑屋敷円福院東ノ丁=を現行犯逮捕した。櫻井容疑者は容疑を否認、川容疑者と西畑容疑者は認めているという。
同署によると、客引きの西畑容疑者は4日午後9時25分ごろ、同市吉田の柳通りの歩道上で、「80分5000円です。平日なんで、女の子マンツーマンで付けます」などと捜査中の私服警察官に声を掛け店に誘った疑い。その後の捜査で他2人の関与が分かったという。
飲酒運転の不祥事受け 紀の川市教委が緊急研修
先月、紀の川市内の教職員が飲酒運転をした事態を受け、同市教育委員会は4、5の両日、市役所南別館ホール田園で市内小中学校の教職員や教育部職員を対象にした緊急研修会を開き、教育公務員としての使命などを再認識させた。
市内で同様の不祥事は今回で4回目となり、教職員らの意識改善を図ろうと、緊急で開催。4日は約250人が参加した。
開会のあいさつで松下裕教育長は今回の不祥事にふれ、市民に謝罪の言葉を述べた。さらに「信頼を損なわれかねない憂慮すべき事態だ」とし、「信頼と期待に応えるために教育成果で応えていく。4回も続く悪の連鎖を断ち切りましょう」と口調を強めて教職員らに訴えた。
研修会のテーマは「教育諸課題について~飲酒運転・不祥事撲滅を期して~」。市青少年センターの青地俊明指導員と岩城好秀指導員の2人を講師に招いて実施した。指導員は、不祥事が起こった際に「自分は起こさない」と人ごとに考えている人がいると指摘。組織の一員として自覚を持つことや意識改革の必要性などを説き、「市民に信頼、尊敬される公務員を目指してほしい」とエールを送った。
その後、各学校の代表者が舞台に上がり、「飲酒運転をしない、させない、許さない」など独自の飲酒運転根絶宣言を述べ、意識を改めた。
菓子の「亀万年堂」オープン かめのこ会
NPO法人かめのこ会(和歌山市中之島、亀本靖枝代表)が運営する就労継続支援B型作業所に、手作りの菓子を製造・販売する「亀万年堂」が先月オープン。カメの形をしたベビーカステラ「かめ焼」を主力商品としてクッキーやケーキを売り出し、利用者の工賃アップにつなげる。
同作業所は、現在20代から30代の11人が利用しており、木工や軽作業を行っている。「誰が食べてもおいしく、安全な素材」をモットーに、「かめ焼」以外の菓子は約5年前からバザーなどで販売しており、好評を得ていた商品を厳選した。
「かめ焼」のパッケージは、奈良県在住の墨字デザイナー・安川眞慈さんが満面の笑みを浮かべたカメをデザイン。亀本代表は「その時その時でできることを一生懸命やってきた。『いつか菓子の店を』と5年の歳月を経て思いがかなった。作る人も買ってくれる人も笑顔になれば」と話している。
「かめ焼」は1袋8個入り160円。問い合わせは同団体(℡073・427・0222)。
鮮魚販売、ビアガーデン 白浜に新観光施設
海水浴や温泉など観光客でにぎわう白浜町に、7月下旬のオープンを目指し、漁業振興を目的とした新観光施設が建設されている。場所は白良浜海水浴場から南西に徒歩数分の湯崎漁港。地元漁師が水揚げした鮮魚や県内産の農産物も販売する。新たな観光スポットとして活性化に期待がかかっている。
施設は2階建てで、1階では鮮魚や県内農産物を販売する他、ダイバーが利用する休憩所と浴室なども完備。2階はレストランと食堂、屋上がビアガーデンになる予定。運営は地元漁業組合員らでつくる㈱フィッシャーマン(三栖敏一社長)が行う。
建物外観は、県内外の観光施設との差別化を図るため、米国カリフォルニア州の海岸地域建物を意識した洋風デザイン。用地は漁港の一部を埋め立てて確保した。施設と駐車場整備の事業費は合わせて17億円。半分は国からの漁村再生交付金を活用した。
湯崎地区は漁業が中心のまち。カツオの一本釣りやツメバイなどの採貝、ヒロメ、ヒジキなどの採藻が盛んという。一方で、漁港付近は消波ブロックで覆われ、親水性に乏しく、公園や駐車場も不足していることから、観光客が地区を素通りする状態だったという。
構想から20年以上の歳月を費やし悲願のオープンを迎える三栖社長(57)は、「県内外の観光客に新鮮な魚のおいしさをPRしていきたい」と意気込んでいる。
設計は㈱バウ建築企画設計事務所(松本好史社長)=和歌山市手平=、施工はサンライズ(平阪惠智子代表)=白浜町栄=
6月7日付
◆中野BCで梅酒の初仕込み
◆総合相談支援センター開設 和歌山県社労士協同組合
◆参院選説明会に5陣営 民主、維新は候補未定
◆平岡で金庫破り 容疑で33歳逮捕
◆酒気帯び運転で事故、教授を停職 和歌山県立医大
◇古田さん、アーチェリー世界大会へ
◇中学生ら加太海水浴場を清掃
◇紀州、厳しい6連敗
酒気帯び運転で事故、教授を停職 和歌山県立医大
県立医科大学は5日、酒気帯び運転で物損事故を起こした医学部の男性教授(52)を停職6カ月の懲戒処分とした。
教授は5月11日午後6時10分ごろ、和歌山市布施屋の駐車場内で車を運転し、別の車に接触。教授が警察に通報し、警察官が調べたところ酒気帯び運転と分かった。教授は同日、結婚式に出席して飲酒し、時間が経って酒が抜けたと思いこんでいたという。
県立医大の板倉徹学長は「県民の皆さまに深くお詫びする。再発防止に取り組んでいく」とコメントしている。
平岡で金庫破り 容疑で33歳逮捕
転勤前に勤めていた店舗から金を持ち出したとして、和歌山東署は5日、大阪府松原市の会社員、須崎太輔容疑者(33)を窃盗(金庫破り)容疑で逮捕した。「盗んでいない」と容疑を否認しているという。
同署によると、須崎容疑者はことし3月11日早朝、和歌山市平岡の飲食店に窓を割り鍵を開けて侵入し、事務室の金庫から現金約349万円などが入った手提げかばん1個を盗んだ疑い。短時間の犯行などから同署は内部に詳しい人物が関係しているとみて捜査していた。
須崎容疑者は事件の数カ月前に大阪府内の店舗に異動していた。犯行の際に窓ガラスに付着したとみられる血液をDNA鑑定すると須崎容疑者と一致。逮捕の決め手になったという。