和歌山市北部の新興住宅地「ふじと台」と国道26号を結ぶ新たなルートとなる市道中平井線の一部区間が、3月に相次いで供用開始される。1日には、国道から南海和歌山大学前駅の東口前を通る道までを結ぶ170㍍、16日には、同日開業する「イオンモール和歌山」の東側に至る、続きの450㍍が開通する。
市道路建設課によると、中平井線は国道26号と第二阪和国道・和歌山岬道路の新設ランプを結ぶ道路で、延長2190㍍(うちトンネル733㍍)。平成22年度に事業化され、24年10月に工事がスタートしている。国道には、現在の大学前駅西交差点から北へ約600㍍の地点に設置される新たな交差点で接続する。
3月に開通する区間は国道側から620㍍。1日に供用の170㍍は、ふじと台から南海和歌山大学前駅の東口前を南北に通る道との交差点までで、工事費は約3540万円。16日に供用の450㍍は、同交差点からイオンモールの東側につながり、工事費は約1億1040万円となっている。
ふじと台周辺は、イオンモールの開業により交通渋滞の悪化が予想されているが、現在は唯一のアクセスルートである南側の国道26号和歌山大学入口交差点に加え、北からの進入路となる中平井線ができることで、緩和が期待される。
中平井線は今後、3月ごろからトンネル部分の掘削工事を開始し、27年の紀の国わかやま国体開催までの全線開通を目指している。