和歌山電鐵貴志川線、貴志駅(紀の川市貴志川町神戸)のスーパー駅長を務める「たま」(14)が5日、同線14駅の総駅長を担うウルトラ駅長に昇進した。同日、貴志駅で行われた「たま駅長就任7周年記念式典」で、小嶋光信社長から辞令の交付を受けた。
たま駅長は県の観光のシンボルとして国内外から人気を集め、観光客の増加に貢献。昨年11月には交通政策基本法が成立し、その一翼を担ったとして今回の昇進が決まった。昇進には同駅の駅長業務の他、後進の育成に励んでもらいたいという社命が含まれている。
また、たま駅長の部下である「ニタマ」(3)も和歌山市観光特別大使アゼリニャとして活躍したことなどが評価され、課長職のスーパー駅長に昇進した。
この日はダブル昇進を祝福しようと約300人が同駅を訪れた。式典には仁坂吉伸知事や中村愼司市長らが出席。小嶋社長から辞令の交付があり、新しい帽子とメダルが贈呈された。集まったファンは昇進した2匹の姿を写真に収めていた。
小嶋社長は「地域の交通公共を守るために頑張ってくれると思います」と期待を寄せた。