和歌山市の伊太祁曽神社(奥重視宮司)で28日、初詣の参拝者らに授与する縁起物「福枝(ふくえだ)」の製作が行われた。
福枝は梅の若枝に、家内安全・開運厄除(やくよけ)を祈る短冊や、来年のえと午(うま)の土鈴が入った福袋の他、毬(まり)、小判、絵馬などが飾られた同宮独特の縁起物。飾りが7つ付いている七福枝(2500円)と飾りが5つの五福枝(1500円)の2種類。
この日は初詣に参拝者を迎える高校生を中心とした巫女(みこ)約10人が福枝約100本を製作し、迎春準備。巫女を務める岡田絵美さん(18)は「初めての巫女。笑顔で迎えたい」、渡部澪さん(16)は「参拝者の一年が楽しくなるように振る舞いたい」とにっこり。
同宮の奥重貴祢宜は「福枝は福を招く。授与された参拝者の家庭が、いい一年になりますように」と話している。