ナショナルバスケットボールリーグ(NBL)のオールスターゲームが29日、大田区総合体育館(東京)で行われ、和歌山トライアンズのジェリコ・パブリセビッチHCが指揮を執るWESTチームがEASTチームに114―106で勝利した。トライアンズからはマイケル・パーカー、川村卓也両選手が出場し、チームスタッフも同行。試合でもトライアンズ選手の活躍が光った。MVPには27得点、15リバウンドをマークしたマイケル・パーカー選手が選ばれた。
NBL初のオールスターゲームは「すべてのバスケットボールがつながる」をテーマに、3オン3や車椅子バスケ、3ポイント対決やダンクコンテストなど、さまざまなイベントでバスケットの楽しさを提案。オープニングセレモニーでは、コート上に3D映像「プロジェクション・マッピング」を映し出す演出もあり、会場に訪れた約3500人の観客を魅了した。
トライアンズのパーカー選手は第1クオーター(Q)から出場し、得点やリバウンドでチームを引っ張った。WESTが5点ビハインドで折り返した3Q、けがで欠場が続いていた川村選手が出場すると、試合の流れを一気にWESTに引き込んだ。
パーカー選手とのコンビプレーも飛び出し、トライアンズの底力をアピール。見応えのある3点シュートが次々決まり、3Qだけで43得点を挙げ逆転。WESTが勝利し、NBLファイナル第1、3、5戦のホーム演出権を獲得した。
試合後、ジェリコHCは「勝利したことより、両チームが素晴らしいパフォーマンスを見せられたことがよかった」、パーカー選手は「楽しかった。日本のバスケットボール界のためにもなったと思う」、川村選手は「年に1回のお祭りをみんなで楽しんでできた。選手も見ている人たちも楽しめたと思う」とそれぞれコメントした。