南海電鉄和歌山市駅のビル内で営業する高島屋和歌山店が来年8月末での閉店を発表したことを受け、仁坂吉伸知事は27日、「市駅(周辺)は再開発をする一歩手前になっており、具体的な構想もできている」と明らかにした。県庁の仕事納め式の訓示の中で述べた。
仁坂知事は高島屋の撤退について「近鉄百貨店もあり、和歌山で2つ目の百貨店を維持できるとは思えないと考えたのだろう」との認識を示し、市駅周辺の再開発構想の内容は明かさなかったが、「その(構想の)中に高島屋ははまらない」とも述べた。
今後の県の取り組みについては「再開発を一日も早く完成させ、商業的にもにぎわいの場となるものをできるだけ多く持ってくる。企業にも説得をする。それがわれわれに今問われている」と述べた上で、「たくさんの努力によってその道筋は付いていると言ってもいい」と、自信をのぞかせた。