和歌山市和歌町の医療法人進正会、寺下病院(寺下俊雄理事長)が、市内では3台目となる高性能MRI(磁気共鳴画像)診断装置を導入。20日から稼働を始める。同病院の従来のMRIに比べ、より精度の高い画像描写が可能な「磁場強度3テスラ」のMRI。10月から入れ替え工事を進めていた。
テスラの数値が大きいほど、より鮮明に画像を解析することができる。今回、従来の1・5テスラから3テスラになったことで、血管や神経など、全身の画像診断の精度がより増した。
また、患者が入る開口径が広くなり、装置内部には発光ダイオード(LED)照明を搭載。患者の不安感を和らげる工夫がされている。
同病院では、月約200件のMRI検査の実績を持ち、24時間体制の稼働が可能となっている。
寺下理事長は「早い診断で、病態を正確に捉え、適切な正しい治療を行う。MRIは非常に大きな貢献をしている。正確に安全に使って県民の皆さまに貢献していきたい」と話している。
3テスラのMRIは市内では同病院の他、日赤和歌山医療センター(小松原通)などが導入している。