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津波に備え 和歌山市内各地で実践訓練

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 南海トラフ地震などの大規模災害に備え県は11月30日、「津波災害対応実践訓練」を県庁や和歌山市のコスモパーク加太、同市湊地区、御坊市北塩屋地区などで実施。国交省や自衛隊、海上保安庁、警察など20機関と湊地区住民約500人、北塩屋地区住民約200人らが参加し、迅速な初動対応と災害対応力の強化を図った。

 湊地区では、地域住民が湊小学校へ避難し、避難所を運営。自衛隊が屋上から負傷者を救出し、ヘリで搬送した。また、海保ヘリで漂流者を救助し搬送する訓練や、近畿地方整備局船艇による救援物資搬送訓練も行なわれた。

 被災現場に想定されたコスモパーク加太では、県警なども参加し、救出救助訓練を行った。

 崖下に転落した被災者役(人形)を発見した機動隊員が、レスキュー車のクレーンを使って、つり上げて助け出すなどして手順を確認した。その他、現地の映像を県庁の対策本部に送る映像伝送訓練、本年度配備したミニ油圧ショベルで、散乱したがれきの撤去訓練などもあった。

 県庁南別館の災害対策本部室には、映像で訓練の様子や負傷者受け入れ状況などが配信され、対策会議が開かれた。

 同日、市も住民参加型地域総合防災訓練を実施し、29の自治会や自主防災組織、6000人以上が参加した。


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