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Channel: わかやま新報
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関戸の自治会費横領問題 知人らも刑事告訴検討

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 和歌山市の関戸全自治会の会計役員の男性(65)が積み立て金など自治会費約1000万円を使い込んだ問題で、この男性に金を貸したが一向に返済されずだまされたとして同級生など知人らが詐欺罪で刑事告訴する準備を進めていることが分かった。男性は、市内で会計事務所を運営(現在廃業)。税理士という厚い信頼を背景に大勢に借金を頼んでいたという。

 知人らによると、昨年8月ごろから、年末の事務所運営費の資金繰りの名目で高校時代の同級生らに借金を申し込んでいた。その際には、他の負債の話は明かさなかったという。友人被害者の一人は昨年12月5日、年内には返済するとの借用書を交わし100万円を貸したが、今月21日現在に至っても1円も返済されていない。

 男性の多額の借金が発覚したのは、ことし2月末ごろ。自分だけが男性に金を貸したと思っていた友人らが、男性の話題になった際、複数人に借り入れを申し込んでいたことが発覚。その後、男性に負債の全容を明らかにするよう正した際、ことし3月時点で、同級生らへの借金約1000万円や各種金融機関からの借り入れなどを合わせると約1億円にも上ることを打ち明けたという。

 友人被害者は「困っている同級生を助けようと善意で金を貸したのに、返す当てもなくうそを付いて借金の依頼をしていたことが許せない」と怒りをあらわにしていた。会計役員の男性は、本紙の取材に対し、自治会費の横領と複数の知人からの借金を認め「申し訳なかった」と謝罪の言葉を述べ、「遊興費には使っていない」と弁明している。

 自治会費横領事件については自治会側が男性に横領金全額返還を求め和歌山地裁に提訴し、今月13日に地裁で和解協議の場が持たれ、来年1月から60回払いで返還することや、原告が刑事告訴権を放棄しないことで和解したが、完済されるかは不透明な状態とみられている。


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