15、16日の台風18号による県内農林水産業の被害は、18日現在の県のまとめで総額4億1984万円に上り、さらに拡大する見通し。品目では柿や水稲、市町村ではかつらぎ町や紀の川市などの被害が大きい。
農業では、柿の枝折れや落果が659・5㌶で見られ、被害額は1億4291万円。市町村別では、かつらぎ町7712万円、橋本市4340万円など。次いで被害面積が大きいのは水稲で、171・6㌶、2795万円。紀の川市の葉ボタンは、2・7㌶で3038万円と被害額が大きい。
農業生産施設の被害は、紀の川市、かつらぎ町などでハウスの倒壊、ビニールの破損などが189件、827万円。農地、水路やため池などの農業用施設の被害は、高野町や日高町などで97カ所、1億4100万円が確認されている。
林業関係では、林道や木材加工施設など12カ所で3995万円の被害。水産業は、串本町でマグロ239尾が死に、施設のプレハブが全壊するなどしたが、被害額は調査中。