ことし7月24日夜に紀の川市黒土で水田に引く水のトラブルから揉み合いの末、男性(当時68)をけがさせ、その後に死亡したとされた傷害致死事件で和歌山地検は10日、同地区の農業、林千秋さん(75)を嫌疑不十分で不起訴にした。
林さんの弁護士によると、けんかは相手の男性から殴り掛かってきたことで発展。林さんは、自分を守るために抵抗したが、男性に致命的な暴行は加えていなかったという。死亡は別に原因があったとみられている。逮捕後、警察や検察の取り調べにも素直に応じ捜査に協力。先月14日には、検察から処分保留の理由で釈放されていた。