一方的に商品を送り付けて代金を請求する「送り付け商法」の被害を未然に防いだとして、和歌山西署(山下晃司署長)は21日、和歌山市築港の和歌山築港郵便局窓口局員、外山佳代さん(43)に感謝状を贈呈した。
外山さんは今月2日、悪徳業者にだまされ、局を訪れた80代の老夫婦が、健康食品の代金3万9000円を現金書留で送金するのを食い止めた。
老夫婦から封筒を手渡された外山さんは、通常は同じ筆跡であることが多い宛名と差出人の筆跡が違ったことや、業者が合弁会社を名乗り不審だったことなどから確認すると、郵便局の悪徳業者リストに掲載された業者だった。業者は周到に健康食品に書留封筒を添えていたという。
贈呈式では、山下署長が「水際で被害を食い止めていただいた」と感謝。被害防止に貢献した局員4年目の外山さんは「封筒を見た時、すぐに怪しいと思いました。これからもお客さまのために頑張ります」と話していた。
全国的にも増えている送り付け商法。県警には7月末までに、同商法に関する相談が190件寄せられているという。