21日午後6時18分ごろ、和歌山市新雑賀町の東ぶらくり丁商店街内「カレーショップバラ本店」の木造店舗2階から出火。火は消防が1時間20分ほどで消し止めたが、2階部分が全焼、隣接店舗が一部類焼した。
和歌山東署によると、2階から煙が出ているのを通行人が発見。知らせを受けた店員が消防に119番通報した。出火当時、店舗は営業中で、2階でカレーを煮込んでいたという。同署と消防が出火原因を調べている。
現場では、サイレンの音を聞いた周辺住民らが大勢集まり消火作業を見守った。ぶらくり丁で愛されてきた創業50年の老舗飲食店の火災に、人々はショックを隠せない様子だった。消火作業中、建物内から「ボン」という爆発音とともに、火が燃え上がるなど、一時緊迫する場面もあった。古くから現場近くに住んでいるという女性は「今まであの店で火事はなかった。火は怖いね」と話していた。