17日午前9時45分ごろ、海南市大野中の自営業、梅本忠弘さん(70)と長男の和洋さん(39)が自宅の井戸から出られなくなり、意識を失った。2人は病院に搬送されたが、忠弘さんは11時31分に同市内の病院で、和洋さんは午後10時35分に和歌山市内の病院でともに死亡が確認された。
海南署によると、忠弘さんは井戸の清掃中に気分が悪くなり、自力で井戸から出られなくなった。助けを呼ぶ声を聞き付けた和洋さんが井戸に入り、父親を背負って救出を試みたが脱出できず、忠弘さんの妻が119番通報した。消防隊員が駆け付けた時には2人とも意識を失っていたという。
井戸の直径は約70㌢、深さ約7㍍、水深約2㍍。同署が死因について調べを進めている。