第62回近畿中学校総合体育大会・バレーボールの部が、このほど滋賀県守山市体育館を主会場に開かれ、女子の部で紀伊が3位と健闘、初の全国大会出場を決めた。予選リーグ、決勝トーナメントを通して7人の3年生を軸に、試合の立ち上がりから集中力を切らさず、抜群のチームワークを発揮。準決勝で惜しくも金蘭会(大阪)に敗れたが、本大会切符を手にした選手たちは晴れやかで、これから臨む夢舞台での雪辱を胸に、闘志を燃やしている。
和歌山市や県の大会では、圧倒的な強さを誇ってきた紀伊女子だが、試合の序盤は集中力を欠き、チームとしてのパワーを発揮するのが、やや遅れる傾向があった。今回の近畿では、試合開始早々から紀伊らしいバレーを展開。積極的な攻撃で得点を重ね、予選リーグの初戦では青雲(兵庫)をセットカウント2―0のストレートで下し、幸先よいスタートを切った。2試合目の双ヶ丘(京都)とは、フルセットまでもつれ込んだが、攻守にわたって粘り強い紀伊が2―1で接戦を制した。
リズムに乗った紀伊の勢いは、決勝トーナメントに入っても変わらず、旭丘(京都)に2―0で快勝。4強に名乗りを上げた。
準決勝の金蘭会には、力及ばず0―2で涙をのんだが、全国大会で再戦、リベンジという新たな目標に向かって、日々の練習にも一人ひとりの気迫がこもっている。
全国大会は、18日から愛知県岡崎市で開催されるが、大会を前に紀伊の山崎監督は「近畿大会での集中力は素晴らしく、全国での頑張りが楽しみ。体力では負けない選手がそろい、ベスト8を目標に悔いの残らないいい試合をしたい」とした。実宝主将は「保護者や多くのお世話になった皆さんに、少しでも恩返しができるように、全力で戦う。チームの集中力を高め、課題でもある攻撃面のパワーアップを図り大会に挑みたい」と意欲をみせた。
《紀伊女子》部長=高岸隆行▽監督=山崎満里恵▽主将=実宝千遥▽選手=小嶋莉央、宮本早千香、平田菜月、大浦梨佳、辻山ちなつ、仮屋友紀子、佐々木美友、森脇千景、佐藤理子、小垣優希乃、小林美嬉、前果音、西葉月