8日午後7時ごろ、無人だった和歌山北署管内の交番から「母親を殺したかもしれない」と和歌山市梶取のマンションに住む男(30)から110番通報があった。
同署によると、パトロール中の署員が交番に駆け付け、男から事情聴取。犯行現場と自供する自宅を確認すると、頭などから血を流して倒れている60歳ぐらいの女性を発見したという。女性はすでに息がなく死亡が確認された。同署は男を殺人容疑で緊急逮捕した。
現場は、6階建てマンション2階の1室。室内を捜索した際、殺害に使用したとみられる血の付いたギターが発見された。男は調べに対し、「午後5時ごろに殺した」と供述しており容疑を認めているという。男は過去に精神疾患での入院歴があったという。
同署が9日に司法解剖し、頭蓋骨などの損傷を調べ死因や凶器の特定を進めるとともに、遺体が男の母親とみて身元の確認を急いでいる。