ことし6月、和歌山市和歌浦南の「8の字公園」内にある公衆トイレに、県内で初めて温水洗浄便座が設置された。
同公園に平成13年4月に公衆トイレが建設されて以来、地域住民でつくる「8の字会」(玉置成夫会長)のメンバーで毎日欠かさずトイレの清掃を行ってきた。「臭い・汚い・暗い」という公衆トイレのイメージを払拭した「明るいトイレ」を目指す、玉置会長(76)がモットーとする片男波地区の合言葉は「美は美を守り美を作る」。約20人のメンバーでトイレ清掃だけでなく、公園内の花の手入れも実施。トイレにも毎日きれいな生花が飾られている。
県では平成27年紀の国わかやま国体に向け公衆トイレを整備する、「和歌山おもてなしトイレ大作戦」を進めている。その一環として「8の字会」の日頃の取り組みの成果が認められ、公園内にある公衆トイレとしては県内初、温水洗浄便座が設置された。人工肛門や人工ぼうこうを所有するオストメイトにも対応している。
玉置会長は「きれいにすることが全てにつながっていく。8の字公園が片男波の新たな名所となったらうれしい」と話し、今後も見守り続けていく。