関西で人気のパン店のシェフが集まり、パン作りの楽しさを伝える「夏フェス 特別パン教室」(夏フェス実行委主催)が5日、和歌山市楠本の㈱キタタニの研究施設「スタージュキタタニ」で開かれ、県内外から約30人が参加。シェフ12人が地元の食材などを使い、一押しのパン14品を伝授した。教室は大阪、神戸で開かれており、和歌山での開催は初めて。
教室は、それぞれのシェフがデモンストレーションしながら、パン作りのポイントを説明。参加者も一緒にパンを丸めたり、作業をカメラや携帯電話で撮影したり、和やかな雰囲気の中で進められた。
オーブンから、焼き上がったばかりのパンが次々と取り出されると、参加者から笑みがこぼれた。「ベーキングガレージ ハリマヤ」(同市塩屋)の旅田勇人シェフは「和歌山のパン業界の新たな一歩となった。私たちパン屋が今まで以上に真剣にパン作りに取り組み、皆さんに楽しんでもらえるパンを提供していきたい」と話していた。
教室は、ことしで4回目。今回、旅田シェフに声が掛かり、和歌山での開催が実現した。和歌山からは、「ブーランジェリー フルリール」(紀の川市桃山町市場)西俊英シェフ▽「ボナペティ ヤナギヤ」(御坊市薗)宮所忠喜シェフ▽「パンとカフェ nagi」(串本町大島)山本一喜シェフ――の4人が参加した。