閉会式後、同競技場で行われた県選手団の解団式で、今大会で獲得したメダルの数が報告されると、選手団は歓喜に沸いた。前回の長崎大会では40個だったメダルが、今回は3倍以上の127個と選手たちの活躍が光り、仁坂吉伸知事は「メダルの数は全国で2位。選手の皆さんの頑張りには感動をもらいました」とねぎらった。
解団式で、阪本憲二副団長は「メダルを獲得した選手はもちろん、届かなかった選手も自己記録を更新することができた。大会を通じて全国の選手たちと交流の輪を広げ、友情を深められたことは、掛け替えのない思い出になった」と大会を総括した。
また、式後の記者会見で仁坂知事は3日間を振り返り、準備や運営を支えた障害者団体や大勢のボランティアに感謝。「和歌山の障害者スポーツは、特に団体競技で、関西予選が厳しいためなかなか出られず、元気をなくしていた。今回は開催県で、チームをつくるところから出発した。銀や銅メダルを獲得し、いろんな喜びを感じてもらったのでは」と感慨深げ。「今後も障害者スポーツの機運を大事にしていきたい」と話した。
来年の開催県で、大会旗を引き継いだ岩手県の達増(たっそ)拓也知事は「スポーツを通じて、岩手県から感動を全国に広げ、全国からいただいている、東日本大震災支援の感謝の気持ちを伝えたい。ぜひ多くの方にお越しいただき、復興の状況もご覧いただきたい。来年、岩手で皆さまを心からお待ちしています」と意気込みを語った。