フライングディスク競技の一つ「アルティメット」の第26回全日本大学選手権大会が先月、静岡と東京で開かれ、オープン(性別不問)部門で和歌山大学(和歌山市栄谷)フライングディスク部のチーム「ネイキッドブラザーズ」(川北眞嗣主将)が見事、初優勝の栄冠に輝いた。
アルティメットは、アメリカンフットボールのボールをフライングディスクに代えたような競技。1チーム7人で、相手チームと攻守に分かれて100×37㍍のコートで争い、コートの両端から18㍍以内のエンドゾーン目指してパスをつないでいく。
パス中のディスクを地面にはたき落とすなどして攻撃権を奪い合いながら、45分の試合時間で13点先取した方が勝利となる。
全国大会は19、20日、地方予選を勝ち抜いた18大学によるリーグ戦が静岡で行われ、和歌山大は初日に、愛知学院大、千葉大、国際基督教大、2日目に北海道大を下して決勝に駒を進めた。
決勝戦は26日に東京であり、同志社大と対戦。互いに点を取っては取り返す一進一退の激戦を繰り広げ、試合時間を11分延長の末13―11で勝利した。
決勝では和大の中尾太亮(4回生)が6アシスト、辻本貴大(3回生)が1アシスト3ゴールと活躍。山田朔矢(4回生)と大山達也(同)も2アシスト2ゴール、上野和展(3回生)も3ゴール、齋藤俊樹(4回生)も1アシスト2ゴールとプレーが光った。
同部はサークル時代を含め、ことしで11年目。優勝を目指し、仲間の情報を全員で共有し合い、個人それぞれの強みを大事にしようと日々練習に取り組んできた。川北主将(3回生)は「全員、練習内容を理解して質の高い練習に取り組み、パスがつながる信頼関係を築けたことが大きかった。マネジャー含めチーム全員でつかんだ優勝。すごくうれしい」と喜び、「これからも大会ごとに挑戦者の気持ちを忘れず、また一からチームをつくり、勝ちにこだわっていきたい。来年も優勝を目指す」と話している。
チームは10月31日、11月1日に静岡で行われる新人戦でも優勝を目指し、1、2回生の新チームで練習に励んでいる。