26日に総合開会式が行われた紀の国わかやま国体。これまで、県内全市町村の会場とその周辺の魅力を取り上げてきたが、一部の競技は県外でも開催されることをご存知だろうか。今週は、ボート競技が行われる滋賀県大津市の滋賀県立琵琶湖漕艇場と、その周辺の見どころを紹介したい。
滋賀県立琵琶湖漕艇場は、JR東海道線石山駅から南東に約1㌔、琵琶湖の南端に位置し、1000㍍×6レーンを常設する。漕艇場に並走する湖岸道路沿いに公園が整備され、湖面を走るボートの勇姿を見ることができる。国体競技は27日から30日にかけて行われる。
お薦めのスポットは、1994年に世界文化遺産に登録された延暦寺だ。788年に天台宗の開祖・最澄が比叡山内に寺院を建てたことにはじまる。京都府と滋賀県の県境に位置する比叡山の谷や尾根で分かれた、「東堂」「西塔」「横川」の3つの地域で構成。この3地域の総称として「比叡山延暦寺」と呼ばれる。
滋賀県側からのアクセスは、京阪石山駅から京阪石山坂本線(大津線)で坂本駅下車。ケーブル坂本駅からケーブルカーで延暦寺駅へ。ことし3月、京阪石山坂本線に、きいちゃんラッピング電車が登場。出発式にはきいちゃんも駆け付け、盛大に行われたという。同列車は、坂本―石山寺駅間を一日13往復運行。国体というキーワードで身近に感じられる滋賀県大津市へぜひ。
(次田尚弘/大津市)