25日午後3時ごろ、和歌山市宇田森のニューかわなが団地4号棟1階から火災が発生。消防関係車両11台が出動し、火は約1時間で消し止められたが、74平方㍍の一室が全焼し、この部屋に住む大地清和さん(73)が意識不明の重体で市内の病院に搬送され、約3時間30分後に死亡した。
和歌山東署などによると、建物は鉄筋コンクリート造り7階建て。大地さんは3人で住んでいた。現場付近にいた目撃者によると、出火当初は黒い煙が出ていたが、時間の経過とともに白い煙になっていったという。
この火災により、2階と3階のベランダの一部が熱や煙により黒く焦げるなどした。日中の火災に、付近住民や下校途中などの子どもらが集まり、消火活動を見守った。現場は、鎮火後も火災報知ベルが鳴り続けるなどして一時騒然となった。